ビー・エム・ダブリュー株式会社は、高性能BMW Mモデル「BMW M2(エム・ツー)クーペ」の新型モデル(全面改良)を、全国のBMW正規ディーラーにおいて受注開始した。コンパクトなボディに、圧倒的なパワーを併せ持つ直列6気筒Mツインパワー・ターボ・エンジンを搭載。俊敏なハンドリングとパワフルなスタイリングで高いコーナリング性能を発揮し、「駆けぬける歓び」を実現した。納車は、本年4月からの予定となっている。
「BMW M2」誕生
正統派 FR モデル マニュアル・トランスミッション搭載モデルをラインアップ
ビー・エム・ダブリュー株式会社(代表取締役社長: 長谷川正敏)は、プレミアム・スモール・コンパクト・セグメントにおける高性能BMW Mモデル「BMW M2(エム・ツー)クーペ」の新型モデル(全面改良)を、全国のBMW正規ディーラーにおいて、本日より注文の受付を開始する。納車は、本年4月からを予定している。
BMW M社が開発する高性能マシンMモデルには、2つのカテゴリーがある。1つはサーキットでの本格的な走行を可能としたMハイ・パフォーマンス・モデル、もう1つは本格的なサーキット走行で培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めたMパフォーマンス・モデルである。今回発表のBMW M2は、Mハイ・パフォーマンス・モデルに位置付けられる。
BMWの高性能モデルを手掛けるBMW M社が開発した新型BMW M2は、1985年に登場し高性能スポーツ・カーのベンチマークを確立した「初代BMW M3(エム・スリー)」と、1973年に誕生しそのスポーティで美しいデザインと卓越した運動性能により名を馳せた「BMW 2002(ニー・マル・マル・ニー)ターボ」の伝統を引き継ぐ、最もコンパクトなBMW Mモデルであり、初代BMW M2は2016年に発表となり、今回発表のBMW M2は、二世代目となる。
新型BMW M2は、コンパクトなボディに、自然吸気エンジンのような官能的な吹けあがりと、ターボ・テクノロジーによる圧倒的なパワーを併せ持つ直列6気筒Mツインパワー・ターボ・エンジンを搭載し、セグメント唯一の後輪駆動コンセプトと約50:50の理想的な前後重量配分により、俊敏なハンドリングと卓越したロード・ホールディング性能を実現し、BMW Mモデルらしいパワフルなスタイリングと共に高いコーナリング性能を発揮し、アドレナリンがほとばしる究極の「駆けぬける歓び」を実現している。また、よりダイレクトに車両を操れるマニュアル・トランスミッション搭載モデルも、ラインアップする。
メーカー希望小売価格(消費税込み)
- 上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格です。
- 右ハンドル。
さらに、BMW M2は、衝突回避・被害軽減ブレーキ等の先進安全機能である「ドライビング・アシスト」、車載通信モジュールによりITネットワークを活用する「BMWコネクテッド・ドライブ」、AI技術の活用により音声会話で車両操作が可能な「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」、Amazonが提供するクラウドベースの音声サービスAlexaの機能を搭載する等、最先端技術を惜しみなく搭載したモデルである。
デザイン
新型M2のフロント・デザインは、BMW 2シリーズ クーペをベースとしながらも、大きく左右に張り出した四角型基調のエア・インテーク、ヘッドライト周りのデザイン、横バーを採用した直線的なデザインのフレームレスのキドニー・グリル、横方向にワイドにしたフロント・ホィール・ハウス等により、より存在感を強調し、大きく違う印象を与えるものになっている。
リア・デザインは、LED技術を取り入れスモーク処理されたコンパクトなテール・ライト、後部をキックアップさせた厚みのあるトランク形状、Mハイ・パフォーマンス・モデル伝統の存在感のある4本出しエキゾースト・パイプ、空力特性の改善に寄与する立体的なリア・ディフューザー等の採用により、シンプルながらスポーツ・クーペにふさわしいグラマラスで存在感を与えている。
サイド・デザインは、BMW 2シリーズ クーペの伸びやかなサイド・デザインと居住性はそのままに、特に、フロントおよびリアのバンパー・デザインを力強く大きくすることで、パワフルな走りを表現している。サイド・スポイラーは、BMW 2シリーズ クーペに対して大型化し、ボディ同色とする事で、安定感を表現している。さらに、全高を低くすることで、低重心化と共に、大径ホイールと相まって、レーシング・カーのような迫力をもたらしている。
インテリアにおいては、上級モデルとなるBMW M3、BMW M4と共通のコンポーネントを多く採用している。iドライブ・コントローラー、および、タッチ操作が可能な視認性に優れたカーブド・ディスプレイ、全席乗員の身体をしっかりと支えるMスポーツ・シート、フロント・シートに内蔵されたイルミネーション付きのM2ロゴ、コンパクトながら大人2名乗車が可能な後席が、特徴的である。また、サーキット走行に適した、BMW M3、BMW M4同様のMカーボン・バケット・シートをオプション設定している。多点式シートベルトにも対応し、横方向のGを強力にサポートするMカーボン・バケット・シートは、前席2脚で約10kgの軽量化も実現する。
パフォーマンス
先代のBMW M2に搭載の直列6気筒エンジンを更に進化させた、BMW M3、BMW M4にも搭載される、高効率な3.0L直列6気筒BMW Mツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンを搭載し、最高出力460PS(338kW)/6,250rpm、最大トルク550Nm /2,650-5,870rpmを発揮する。圧力損失を最小限にし流体抵抗も極めて低く抑えることでレスポンスを最適化し、高効率を実現する吸気ダクト、重量を最適化し高回転まで最大限かつ安定したパワー供給を実現する鍛造ピストン、最適化されたブースト圧で迅速かつダイナミックなレスポンスを発揮し低回転時でも高いトルクを実現するツイン・ターボ・チャージャーを採用するなど、サーキットで培われた多くの技術を、余すことなく採用している。
トランスミッションには、ドライブロジック付きの8速Mステップトロニック・オートマチック・トランスミッションを採用し、サーキット走行から、快適な街中での走行まで、あらゆる場面に対応する。さらに、ドライバーの意のままにシフト・アップ、ダウンが可能な、6速マニュアル・トランスミッション搭載モデルも、用意している。
ドライバーの好みに併せて2パターンのセッティングか可能なM Driveを標準装備している。エンジン、サスペンション、ステアリングやブレーキ等、好みのセッティングをステアリングに装備されるM1/M2ボタンにメモリーが可能であり、ボタンを押すことで瞬時に好みのセッティングを呼び出す事が可能である。M Modeでは、Road、Sport、Trackのモードを選択でき、アシストや横滑り防止装置の介入度合い、メーターパネルやヘッドアップ・ディスプレイ、メーターパネルの表示を変更する事が可能である。さらに、Mアダプティブ・サスペンションの標準装備により、スポーツ・ドライビングのみならず、街中走行時の乗り心地向上も実現している。
ボディ含め、ドライブ・トレーンを構成する各種パーツには、アルミニウムを多用することで、軽量化をはかり、運動性能を高めている。また、Mハイ・パフォーマンス・モデルに相応しく、BMW 2シリーズ クーペをベースに、エンジン・ルーム内のストラット・ブレースの追加、フロント・アクスルおよびリア・アクスルへの補強を施し、車体強化を実現し、サーキットでの走行性能を高めている。さらに、よりハードなサーキットでの走行を可能とするため、耐熱、耐フェード性能に優れた大径ブレーキ・ディスク、軽量化された6ポッドMコンパウンド・ブレーキを標準装備している。
先進安全機能ドライビング・アシスト
高性能カメラ&レーダー、および、高性能プロセッサーによる高い解析能力によって、より精度と正確性が向上した、最先端の先進安全機能ドライビング・アシストを標準装備している。アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)*、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能を、標準装備としている。
*: オートマチック・トランスミッション搭載モデルに装備されます。マニュアル・トランスミッション搭載モデルは、クルーズ・コントロール(ブレーキ機能付き)となります。
さらに標準装備となるパーキング・アシスタントには、車両が時速35km以下で直前に前進したルートを最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となるリバース・アシスト機能が採用されている。日本に多数点在する細い道での対向車とのすれ違いに困った際など、安全かつ正確に、元のルートに復帰することが可能となる。
BMWコネクテッド・ドライブ
BMWコネクテッド・ドライブは、車載通信モジュールにより、ドライバー、クルマ、そして取り巻く情報をITネットワークで繋ぐことで、「もしもの時に備える万全の安全性」、「カーライフを進化させる革新の利便性」、「充実の情報と最新のエンターテインメント」を提供する総合テレマティクス・サービスとして2013年に輸入車として初めて導入された。また、スマートフォン向けアプリの導入により、車両情報やニュース等へのアクセスを可能にし、顧客の利便性を向上させるサービスを提供してきた。さらに、2021年夏には、より操作性・利便性を高めた新たな機能を追加すると共に、新しいスマートフォン向けアプリ「My BMW」を導入し、車とユーザー、情報をシームレスに繋げ、より快適でスマートなモビリティ・ライフをサポートする新しいパーソナル・アシスタント・サービスとして生まれ変わった。また、BMWデジタル・キーの標準装備により、車両のキーを持たずとも、対応のスマートフォンをドア・ハンドルにかざすことで、車両のロック解除/施錠、さらには、指定の場所にロック解除に使用したスマートフォンを置きスタート・ボタンを押すことで、エンジンの始動も可能である。
BMW Intelligent Personal Assistant(インテリジェント・パーソナル・アシスタント)
BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントは、AI技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となるBMW最新の機能である。今までの音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉で、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動可能にする他、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほどドライブにおける真のパートナーとしての役割を担うことが可能となる。そして、BMWのインテリジェント・パーソナル・アシスタントの最たる特徴は、ドライバーがシステムの「名前」を自由に付けることが可能な点である。例えば、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントを起動する際、「OK, BMW(オーケー・ビー・エム・ダブリュー)」だけでなく、呼びかける言葉を任意に設定することが可能なため、より身近な存在としてストレス無く使用することが出来る。
車両に話し掛けることで、車両の操作、目的地の設定等が可能であり、Apple CarPlayへの対応や、BMWコネクテッド・ドライブ標準装備により、スマートフォンで事前に検索した目的地を車両に送信する等、大きな利便性がある。
Amazon Alexa
Alexaは、Amazonが提供するクラウドベースの音声サービスあり、全世界で利用され、日本においても、日本語による音声サービスが提供されている。Alexaは、Amazon Echoシリーズなどのデバイスに搭載されており、Alexaに話しかけるだけで天気予報やニュースの確認、音楽ストリーミングの再生、Amazon.co.jpでのショッピング、対応するスマートホームデバイスの操作などが可能になる。オーナーのスマートフォン上アプリ「My BMW」を使用して、車両をAlexaと連携させることにより、自宅さながら、Alexaの様々なサービスや機能を利用することが可能となる。
3年間の主要メインテナンスが無償となるBMWサービス・インクルーシブ・プラス
3年間の主要メインテナンス無償提供、タイヤ/キーの破損や紛失の際の費用サポート等が含まれる「BMWサービス・インクルーシブ・プラス」が全車に付帯されている。この「BMWサービス・インクルーシブ・プラス」は、2016年よりBMW全モデルに標準装備された新しいメインテナンス・パッケージであり、顧客に対してより安心なドライブを提供している。
主な車両諸元
- BMW M2(オートマチック・トランスミッション搭載モデル)
全長4,580mm、全幅1,885mm、全高1,410mm、ホイールベース2,745mm、車両重量1,730kg、車両総重量1,950kg、排気量2,992cc、直列6気筒ガソリン・エンジン、最高出力460PS(338kW)/6,250rpm、最大トルク550Nm/2,650rpm-5,870rpm、WLTC燃料消費率10.1km/L。 - BMW M2(マニュアル・トランスミッション搭載モデル)
全長4,580mm、全幅1,885mm、全高1,410mm、ホイールベース2,745mm、車両重量1,710kg、車両総重量1,930kg、排気量2,992cc、直列6気筒ガソリン・エンジン、最高出力460PS(338kW)/6,250rpm、最大トルク550Nm/2,650rpm-5,870rpm、WLTC燃料消費率9.9km/L。
リリース提供元:ビー・エム・ダブリュー株式会社