「山崎」「白州」と並び、ジャパニーズウイスキーとして高い評価を受けるサントリー「響」。限定ボトルは高額で取引されるなど、国内外から注目される魅力的なウイスキーです。
そこで今回は、ウイスキー「響」の特徴や価値についてご紹介します。「響」への投資を考えている方は、ぜひご覧ください。
(TOP画像引用:サントリー)
ウイスキー「響」とは
創業者・鳥井信次郎の次男・佐治敬三が2代目マスターブレンダーに就任し「響」を生み出したのが1989年。サントリー創業以来の最高峰にふさわしい日本のウイスキーを目指して「響」は作られました。
「響」は「山崎」「白州」の多彩なモルト原酒と知多のグレーン原酒を厳選し、匠の技でブレンドされたプレミアムブランドのブレンデッドウイスキーです。「人と自然が響き合う」というサントリーの企業理念から「響」と命名されました。
24面にカットされた独特なデキャンタボトルは、1日の24時間や季節の移ろいを記す「24の節気」を意味しています。
2004年には、「響30年」が世界トップクラスの権威を持つスピリッツコンペ「ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)」にて、最高賞となる「トロフィー」を受賞。以降、2008年まで最高賞となる「トロフィー」を連続で獲得し、ISC創業以来初の快挙となりました。
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ウイスキー投資をするメリット
世界的に人気が高まっているジャパニーズウイスキー。近年、投資の対象としてもウイスキーが注目されています。ウイスキーで投資をするメリットは、大きく3つの理由が挙げられます。
世界的に需要がある
ジャパニーズウイスキーは世界各国から注目を集め、特に日本のウイスキーの先駆けでもあるサントリーブランドは、海外でも有名です。
最近では嗜好品としてウイスキーを楽しむだけでなく、投資対象としてウイスキーをコレクションする人も増えています。世界的にみても、2012~2022年にかけてウイスキー市場は6倍以上に拡大しており、グローバルな取引が可能です。
高い人気を持つウイスキーの銘柄は、売却先に困ることはないでしょう。特に、サントリー製品のプレミアムブランドは多くの注目を集めることでしょう。
品質を保ちやすい
ウイスキーはワインのように常時最適な温度に保つ必要はありません。
しかし、高温多湿や振動が起きる環境ではウイスキーの品質に影響します。直射日光を避け、涼しく安定した場所での保存が必要です。
価格上昇が期待できる
年々価格が上昇するジャパニーズウイスキーは、2022年に行われたサザビーズのオークションで「山崎55年」が1本約8,100万円で取引されました。定価は330万円なので、実に25倍もの高値になっています。
ウイスキーは、長期間保管しても品質が大きく変わることはありません。そのため、数年熟成させてから機をみて売却することで、より高値での取引が期待できます。
良質なウイスキーは時間をかけて作られるため、大量生産が難しく品薄状態はまだまだ続くでしょう。世界的な需要が高まるなかで、今後も価格上昇が期待できます。
注目すべき響の銘柄4つ
「響」といえば年数表記の書いていない「ジャパニーズハーモニー」が一般的です。現在は「ジャパニーズハーモニー」ですら入手が難しい状況ですが、ここでは特に希少価値の高いボトルを紹介します。
響17年
サントリー創業90周年を記念して、1989年に新発売されたプレミアムブレンデッドウイスキー。17年以上をかけて熟成された長期熟成の原酒を使用した一本で、多彩な原酒が織りなす深く豪快なハーモニーが楽しめます。
希望小売価格は1万2,000円ですが、現在サントリーからは休売となっている影響で価値が上昇し、海外オークションでは約16万7,000円で落札された実績があります。
また、希少価値の高い限定デザインのボトルはオークションで200万円以上の高値で落札された実績もあります。
響21年
酒齢21年以上の超長期熟成原酒のみで作られたブレンデッドウイスキー。多彩な原酒と確かな技によって醸し出された、甘く複雑ながらもバランスの取れた味わいが特徴です。
希望小売価格は3万2,000円ですが、サザビーズのオークションサイトでは7,500香港ドル(約12万4,500円)で落札された実績があります。
「響21年」は品薄状態ではあるものの、休売中ではないため「響17年」と比較して価格が高騰していない状況です。
響30年
酒齢30年以上と極めて希少な原酒だけを使った一本。年間数千本しか作ることができない限定品です。華やかな香りに重厚なコク、長く続く余韻が楽しめます。
希望小売価格は16万円。サザビーズでの参考価格は6万香港ドル(約99万7,000円)です。実際に、シンワオークションでは約98万円で落札されました。限定ボトルはより高値で取引されており、以前サザビーズでは20万香港ドル(約329万円)で販売されました。
響35年
35年以上熟成された一本で、2002年・2007年・2012年・2016年に限定販売されています。ボトルは有田焼や九谷焼などの陶器です。
希望小売価格は、2016年のボトルは70万円で、それ以外のボトルは100万円。サザビーズでは、2016年のボトルが47万5000香港ドル(約780万8,000円)、2007年のボトルは60万香港ドル(約997万2,000円)と高価での落札実績があります。
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響を入手する方法
「響」のようなプレミアムブランドのブレンデッドウイスキーを作る場合は、多彩な原酒が必要なことから、品薄状態はまだまだ続くでしょう。
入手が難しい「響」を手に入れる方法は、主に4つです。
サントリー公式の抽選販売
「響」をはじめ、「白州」や「山崎」はサントリーの公式サイトにて抽選販売が行なわれています。2022年に1,000本限定で販売された「響 BLOSSOM HARMONY 2022」は抽選に応募しようとアクセスが殺到し、一時的にサイトにつながらない状況もありました。
メーカー公式による販売のため、当選すれば定価で購入できます。抽選の結果次第ではありますが、最もリーズナブルに限定品を購入できる方法です。
AmazonなどのECサイト
Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどの各種ECサイトでも、「響」は販売しています。ほとんどがプレミア価格で取引されており、定価5,500円の「響 ジャパニーズハーモニー」でも1万4,000円以上と定価の2倍以上です。
中には不定期で抽選販売を実施するショップもあります。大手ECサイトからウイスキー専門のECサイトまで、定期的に情報をチェックしてみるといいでしょう。
スーパーや百貨店
スーパーや百貨店で「響 ジャパニーズハーモニー」や「響 ブレンダーズチョイス」のようにブランドのなかでは比較的安価のボトルが販売されている場合があります。
価格は定価より少し高めから、プレミアム価格より少し低いくらいの場合がほとんど。事前に入荷情報を手に入れることが難しく、買えるかどうかはタイミングしだいです。具体的には、大手百貨店やビックカメラで「響17年」「響21年」といったボトルが抽選販売されることもあります。
オークションサイト
近年、「響」や「山崎」「白州」などのウイスキーがオークションサイトに出品されています。「響17年」や「響30年」などの休売品や限定品は、オークションの方が入手しやすい場合もあり、定期的にチェックすると購入するチャンスが広がるでしょう。
オークションは、サザビーズやYahoo!オークションが有名ですが、美術品などのオークションを実施しているシンワオークションも定期的に「ワイン/ウイスキー」のオークションが開催されています。
まとめ
ジャパニーズウイスキーとして名高い、プレミアムブレンデッドウイスキー「響」。シングルモルトに比べて、より複雑でバランスの取れた味わいが特徴です。「響」は世界的な賞を受賞したり、海外のオークションにて高値で取引されたりと、世界中で評価されて需要が高まっています。そのため、投資としても注目が集まっています。
「響」は現在入手が難しいブランドの一つですが、サントリーの公式サイトや百貨店、ECサイトなどの抽選販売やオークションサイトを活用すれば入手が可能です。ぜひ、響をコレクションしてみてはいかがでしょうか。
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