「貯蓄が思うように増えない」「支出が多くて家計が苦しい」などと悩んでいる人はいませんか?それは、もしかすると収入額に適した家賃の目安を超えて支払っていることが原因かもしれません。本記事では、ムリなく払える家賃の目安や、家賃の負担を軽くする現実的な方法を紹介します。
目次
ムリなく払いやすい家賃の目安は、収入の何割くらい?
これくらいの家賃なら払えるかも……など漠然とした感覚で家賃を決めることはおすすめできません。なぜなら、収入に見合っていない高い物件を選んでしまうと自由に使えるお金がそれだけ減ってしまうからです。一般的にムリなく払っていける家賃の目安は「収入の3分の1程度」といわれています。
この目安を大きく超えてしまうと「貯蓄ができない」「家賃を滞納してしまった」といった要因となりかねないため、注意が必要です。ただし「収入の3分の1程度」という家賃の目安には、以下の2つの注意点があります。
注意点1:目安よりも低めの家賃にするのが無難
「収入の3分の1程度」という家賃設定は、あくまでも上限の目安です。上限ギリギリに家賃を設定すると家計が苦しくなってしまう可能性があるため、収入の3分の1を下回る家賃に設定することを心がけましょう。
注意点2:家賃の目安は、手取り家賃で計算する
ここでいう「収入」とは、月収の額面ではなく「手取り収入」で考えることが大切です。例えば、月収30万円(手取り約24万円)の人の場合、家賃の上限額は3分の1の約8万円です。単純に「額面の30万円の3分の1だから10万円が上限」と考えてしまうとリスクが高くなりかねません。この状態を手取り収入で逆算すると、収入の約41.6%(家賃10万円÷約24万円×100)を占めてしまいます。
これを超える家賃は払い過ぎ!【年収別】家賃の目安(上限額)
以下の表を用いて、自分の収入に対して家賃を払い過ぎていないかについてチェックしてみましょう。例えば、手取り年収400万円(額面年収500万円程度)の場合、家賃の目安(上限額)は約11万円です。
<手取り年収に対する家賃の目安>
手取り年収 | 家賃の目安(上限額) |
---|---|
200万円 | 約5万5,000円 |
300万円 | 約8万2,500円 |
400万円 | 約11万円 |
500万円 | 約13万7,500円 |
600万円 | 約16万5,000円 |
700万円 | 約19万2,500円 |
800万円 | 約22万円 |
900万円 | 約24万7,500円 |
1,000万円 | 約27万7,500円 |
要注意!約30年間で月3万円も家賃の負担増
今払っている家賃が目安の範囲内だからといって安心はできません。なぜなら、家賃は常に上がり続けているからです。総務省の「平成30年 住宅・土地統計調査」によると、1983年以降の家賃・間代は1ヵ月あたり約3万円も高くなっています。
年度 | 平均的な家賃(全国) |
---|---|
1983年 | 2万5,606円 |
1988年 | 3万3,762円 |
1993年 | 4万4,763円 |
1998年 | 4万9,494円 |
2003年 | 5万1,127円 |
2008年 | 5万3,594円 |
2013年 | 5万4,040円 |
2018年 | 5万5,675円 |
注目したいのは「デフレ時代」といわれた1990年代半ば以降でも家賃が上昇し続けたことです。このデータは、インフレ時だけでなくデフレ局面でも家賃が上がる可能性を示唆しています。
家賃を払う側から家賃をもらう側になりませんか?
今後を考えると増え続ける家賃のほかにも社会保険料や物価上昇、円安による負担増も考えられます。とはいえ、それらに対抗するために家賃や生活費を削るのは限界があります。だからこそ私たちが今と同レベルの生活を維持するには、資産運用が重要となってくるわけです。具体的には、NISAやiDeCo、外貨預金などの選択がありますが、不動産投資クラウドファンディングにも注目が集まっています。
不動産投資というと数千万円単位の大金を用意しなければいけないイメージがあるかもしれません。しかしクラウドファンディングなら「1万円から」始められるものもあります。短期間で大儲けはできませんが、安定的な資産運用を目指している人におすすめです。不動産投資クラウドファンディングの詳細が気になる人は、こちらをチェックしてみましょう。
(提供:YANUSY)
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