丸山優太郎
丸山優太郎
日本大学法学部新聞学科卒業のライター。おもに企業系サイトで執筆。金融・経済・不動産系記事を中心に、社会情勢や経済動向を分析したトレンド記事を発信している
ほったらかし投資5選!心をすり減らさない資産運用術
(画像=KMPZZZ/stock.adobe.com)

投資で売買を頻繁に繰り返すと、手数料がかさむだけでなく目先の相場動向に一喜一憂してしまい心をすり減らしてしまうことも少なくありません。そこでおすすめしたいのが「ほったらかし投資」です。

本記事では、ほったらかし投資の意味とメリット・デメリットを紹介し、向いている人・向いていない人のタイプや、ほったらかし投資で失敗しないためのポイントについて解説します。併せて代表的な8つの金融商品を紹介しますので、参考にしてください。

目次

  1. ほったらかし投資とは?
  2. ほったらかし投資8選
  3. ほったらかし投資のメリット
  4. ほったらかし投資のデメリット
  5. ほったらかし投資に向いている人・向いていない人
  6. ほったらかし投資で失敗しないポイント
  7. ほったらかし投資で心をすり減らさない資産運用を行おう

ほったらかし投資とは?

ほったらかし投資とは、購入した投資用金融商品を売買せず長期間保有し、配当金を受け取りながら資産の成長を待つ投資方法です。投資経験のない初心者や、投資に割く時間がないサラリーマンなどに向いています。

代表的なほったらかし投資に、毎月定期的に投資する積立投資、購入したら満期まで保有するソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディング、運用をプロに任せるロボアドバイザーなどがあります。また、機械的に売買できる株やFXなどの自動売買もほったらかし投資の一種です。

ほったらかし投資8選

ここからは、ほったらかし投資の代表的な金融商品を8つ紹介します。それぞれ特徴があるので、比較検討して自分の投資方針に合ったものを選ぶようにしましょう。

株式累積投資(るいとう)

株式を株数ではなく一定の金額で定期的に購入できる金融商品です。銘柄と投資金額を設定すれば定期的に買い付けてくれます。

株価が安いときは多くの株数を、高いときは少ない株数を買い付けるため、結果的にドルコスト平均法により買値が平準化されるのが特徴です。銘柄によっては、単元未満株を購入していきますが、単元株(100株)になると正式に株主として名義変更されます。

積立投資信託

投資信託を積み立てで購入する方法です。投資信託は、プロが運用するため好成績のファンドが多く見受けられます。「るいとう」と同じくドルコスト平均法で買値が平準化されるため、長期的な相場変動の影響を受けにくくすることが期待できるでしょう。

株式投資信託の場合、日経平均やTOPIX(東証株価指数)などの株価指数に連動するインデックス投資もあります。株価指数だけを確認すればよいため、チェックしやすいのがメリットです。

ロボアドバイザー

投資家の代わりにAI(人工知能)が買付や資産のリバランスを行ってくれるロボアドバイザー(ロボアド)サービスが話題となっています。

「投資一任型」であればロボットが自動的に買付やリバランスをすべて行ってくれるため、手間がかかりません。積立額は、運用会社によって異なりますが100円という少額から始められる会社もあります。

純金積立

近年は、年々金の価格が上昇を続けています。金は不動産と同じく現物資産となるため、インフレに強い点がメリットです。金も積み立て投資が行えるため、地道に積み立てを続けていけば金相場の上昇とともに資産を大きく増やすことが期待できます。取り扱いしている証券会社や貴金属店などで申し込むことが可能です。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCoは、自分で加入し、拠出した掛金を自分で運用する個人年金制度で、公的年金だけでは不安な方に適しています。確定拠出年金法に基づいて実施されており、掛金と運用益の合計額を60歳以降に給付金として受け取ることができる仕組みです。月々5,000円から始められ、1,000円単位で掛金を設定できます。60歳になるまでは原則として資産を引き出すことができないため、自動的にほったらかし投資になる点がメリットです。

ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングは融資型クラウドファンディングとも呼ばれます。インターネット上で資金調達したい人と、お金を貸したい人をマッチングする金融サービスです。投資家が融資型クラウドファンディング事業者に資金を拠出し、事業者がお金を借りたい企業や個人に融資を行います。融資先から得た利息収入の中から、投資家に分配金を支払う仕組みです。

貸倒れリスクはありますが、上場企業が融資先になっている案件もあるので、融資先を吟味してファンドを選べばリスクを抑えた投資も可能です。満期まで保有するため、ほったらかし投資の一種といってよいでしょう。

株やFXの自動売買

株やFX(外国為替証拠金取引)を自動で売買してくれる金融サービスもあります。特にFXはドル/円でいえば円高になるか円安になるかの単純な判断なので、自動売買で機械的に売買したほうが効率的です。FXの自動売買ツールを提供している会社は多いので、インターネット上で比較して利用するとよいでしょう。

一方で株の自動売買とは、あらかじめ設定したルールに基づいて売買を自動で行うシステムツールを使った投資のことをいいます。証券会社と提携している自動売買ツールもあるので、手軽に利用できます。例えば日経225を対象にした自動売買ツールであれば、自分が設定した買いのタイミングまで指数が下がれば自動的に買付が行われ、売るタイミングが来たら自動的に売却されて利益が出るので、感情に流されずに売買できる点がメリットです。

不動産クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングとは、不特定多数の投資家から募った資金で投資対象となる不動産へ投資する方法です。投資した不動産から得られた収益は、クラウドファンディング事業者を介して分配金として受け取ることができます。

不動産クラウドファンディングには売買市場がなく途中で売却できないため、自動的にほったらかし投資になります。毎月多くのファンドが募集されるため、一定の金額で毎月ファンドに投資した場合は、実質的な積立投資にもなります。

ほったらかし投資のメリット

ほったらかし投資のメリットとして以下の4点が挙げられます。

投資初心者でも始めやすい

ほったらかし投資は初心者でも始めやすいのがメリットです。専門家に運用を任せられるサービスや、自動売買ツールを使った投資などが可能なので、投資の知識がなくても利益をあげることが可能です。通常の投資では自分で銘柄を選び、売買のタイミングも決めなくてはならないため、感情に流されるリスクがありますが、ほったらかし投資ならその心配もありません。

投資に割く時間がなくてもできる

サラリーマンであれば原則として相場が開いている時間は勤務しているので、投資に割く時間がとれないことも多くなります。しかし、ほったらかし投資であれば、購入時だけ時間がとれれば、以後は休日に株価や投資信託の基準価額などをチェックすればよいので、時間がない人でも投資することが可能です。逆に仕事中に株価が気になるということもないので、精神的にも負担が軽い投資方法といえます。

金融の知識が身につく

ほったらかし投資でも、何も投資していなかったときに比べれば金融の知識が身につきます。銘柄の選定や売買方法、株価の動きなど基本的な知識が蓄積されていくので、ほったらかしではない普通の投資にも応用できるようになります。金融の知識は仕事や日常生活にも役立つので、ほったらかし投資の有意義なメリットの1つといえるでしょう。

円預金より高い利回りを期待できる

円預金は長引く超低金利で、資産運用としての意味はほとんどなくなっています。ほったらかし投資は株式や債券などで運用すれば、円預金よりは高い利回りが期待できます。

また、個人向け国債や上場企業の社債などは満期まで保有することを前提に購入することで、自動的にほったらかし投資になります。ただし、円安時に外国債券や外国株式を買ってほったらかし投資にした場合、円高に反転すると価値が減少して評価損が発生する場合もあるので、注意が必要です。

ほったらかし投資のデメリット

一方でほったらかし投資には以下のようなデメリットもあるので、納得したうえで始める必要があります。

短時間で資産を増やしにくい

ほったらかし投資は長期投資が前提なので、短時間で資産を増やすことは難しいでしょう。一日の値幅で差額を稼ぐデイトレードや、数日間から数週間で結果を出すスイングトレードのような投資手法はある程度投資経験を積まないと難しいものです。また、短期売買は、パソコンやスマホの画面に張り付いて売買しなければならないため、仕事を持っている人には向いていません。

完全にほったらかしにはできない

ほったらかし投資といっても、完全に何もしなくてもよいわけではありません。運用成績が思ったよりも悪ければ、ほかの投資先に資金をシフトさせなければなりません。また、不動産クラウドファンディングで1年満期のファンドに投資した場合は、償還された資金を再投資するために、次の投資先を選ぶ必要があります。

ほったらかし投資に向いている人・向いていない人

ほったらかし投資には向いている人と向いていない人がいます。おおよそ、以下のように分けることができるので、自分がどちらのタイプに当てはまるのか考えてから投資を検討したほうがよいでしょう。

ほったらかし投資に向いている人

ほったらかし投資に向いている人は、仕事が忙しく投資に時間を割けない人です。ほったらかし投資なら毎日相場をチェックする必要がなく、売買を頻繁に行わないので、仕事に影響なく投資を行うことができます。また、お金を貯めるのが苦手な人にも向いています。自動積立投資にすれば口座引き落としで毎月投資商品を購入できるので、意識せずに資産運用を行えます。

ほったらかし投資に向いていない人

ほったらかし投資に向いていない人は、短期間で結果を求める人です。ほったらかし投資はすぐに結果が出ないため、物足りなく感じて長続きしない可能性があります。

また、株価や為替などの短時間の値動きが気になる人にも向いていません。長期運用によるほったらかし投資は、配当金や分配金を再投資して増やしていくスタイルのため、短時間の値動きに一喜一憂して売買を繰り返してしまうと十分な福利効果を得られません。

ほったらかし投資で失敗しないポイント

ほったらかし投資で失敗しないために心得ておくべきことがあります。以下の3つを守ることで、失敗を避けられる可能性が高くなります。

資産状況は定期的にチェックする

ほったらかし投資を行う場合でも資産状況の定期的なチェックは必要です。毎日相場を見る必要はありませんが、週の終わりに時価総額の増減を確認していれば土日に対策を練ることができます。また、売買が必要なら翌週月曜日に実行することが可能です。

できれば企業決算のように四半期ごとに資産状況を確認すると、資産運用が目標どおりに行われているか把握することができます。

余剰資金以外は使わない

ほったらかし投資は余剰資金で行うのが基本です。長期投資が前提になる投資方法なので、運用が軌道に乗ったところで資金が必要になり、売却しなければならなくなってしまうと意味がありません。

現在は超低金利で、銀行預金で運用しても利息はわずかしか付かないので、例えば500万円の定期預金を持っているなら、そのうちの半分程度をほったらかし投資に回して大きな資産の成長を目指したほうが資金効率は良くなります。

ポートフォリオの見直しを適宜行う

ポートフォリオは一度作ったらそれで終わりではありません。適宜見直しを行うことで、崩れたポートフォリオを当初の形に修正することができます。

例えば、国内債券、外国債券、国内株式、外国株式をそれぞれ25%組み入れている場合、株式市場が上昇相場になっているときは、どうしても株式の保有比率が高くなります。そのようなときは一部を売却して債券を増やすことで、当初の形にリバランス(資産の再配分)することができます。

ほったらかし投資で心をすり減らさない資産運用を行おう

投資には、急な暴落など一定のリスクが付き物です。特に投資初心者の場合、資産が減るたびに心をすり減らしてしまい後悔する人も少なくありません。そういった場合でも、高成長企業への長期投資や積立式金融商品などの「ほったらかし投資」を選択すれば、心をすり減らさずに効率よく資産を増やせることが期待できます。

しかし、ほったらかし投資にはメリット・デメリットがあり、性格的に向いている人と向いていない人がいるため、すべての人が上手くいくとは限りません。自分自身に当てはめて向いていると判断できれば、心をすり減らさない資産運用として有効であることは確かです。個別の投資先については自分が投資しやすい商品を選べるように、各投資先について内容を確認するようにしましょう。

長期ではなく、ある程度期間を区切ってほったらかし投資を行いたい人には「不動産クラウドファンディング」もおすすめです。12ヵ月程度が満期のファンドが多いため、月をずらして購入すれば、毎月償還を迎えるファンドから分配金という利益を手にすることができます。償還された資金で再投資することも選択肢の一つです。

投資で心をすり減らさないためにも短期投資の方針を改め、ほったらかし投資でじっくりと資産運用に取り組んでみてはいかがでしょうか。

不動産クラウドファンディングに興味がある方はこちら

※本記事で紹介した商品は一例です。参考程度にお考えください。

(提供:YANUSY

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