この記事は2023年4月8日に「CAR and DRIVER」で公開された「商品改良を図ったBMW X6が日本デビュー。48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載した2タイプのMモデルを設定」を一部編集し、転載したものです。
BMWの高性能プレミアムSACのX6がマイナーチェンジ。車種展開はMパフォーマンスモデルのX6 M60i xDriveとMハイパフォーマンスモデルのX6 M Competitionで構成
BMWジャパンは2023年4月3日、高性能プレミアムSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)のX6 の一部改良モデルを発表し、同日より予約受注を開始した。ユーザーへの納車は本年7月からを予定している。
車種展開および車両価格は以下の通り。
X6 M60i xDrive:1622万円
X6 M Competition:2012万円
今回の商品改良は、内外装の意匠変更や機能装備の拡充、機構面の進化などを実施して、ミドルセグメントSUVクーペとしての訴求力をいっそう向上させたことが特徴である。
まずエクステリアでは、BMWのラグジュアリーモデルに相応しい圧倒的な存在感やダイナミズム、威風堂々たる佇まいに加えて、スポーティさをより強調したことがトピックだ。フロントセクションでは、BMW車として初採用となる矢印型デイライト機能を有した新造形のアダプティブLEDヘッドライトを採用。合わせてフロントバンパーを大型化し、よりインパクトの強いマスクを創出した。また、M60i xDriveにはパールクローフレーム/ダブルハイグロスブラックバーを、M Competitionにはマットブラックフレーム/ブラックダブルスラットバーを配したキドニーグリルを採用している。
内包するインテリアは、操作系を司るインターフェースを最新世代にアップデートしたことが訴求点。12.3インチのマルチディスプレイメーターパネルと14.9インチのワイドコントロールディスプレイ(タッチパネル機能付)を一体化させ、かつ運転席側に湾曲させた最新のBMWカーブドディスプレイを配備して、優れた視認性と高い操作性を実現する。また、BMW特有のiDriveコントローラー回りをすっきりとさせることで運転席周囲の空間を広くし、かつモダンな印象を付与した。装備面では、全車にBMWインテリジェントパーソナルアシスタント(AI音声会話システム)やARビューなどを組み込んだBMWライブコックピット、BMWジェスチャーコントロール、ワイヤレスチャージング、パーソナルeSIM、マルチファンクションMスポーツレザーステアリングホイール、harman/kardonサラウンドサウンドシステム、アンビエントライト/アンビエントライトバーなどを標準装備。また、M60i xDriveはBMW Individual エクステンドレザーメリノシートやMアンソラジットルーフライニングを、M CompetitionはフルレザーメリノシートやMアルカンタラアンソラジットルーフライニングを採用した。
パワートレインに関しては、M60i xDriveに4394cc・V型8気筒DOHC直噴Mツインパワーターボガソリンエンジン(最高出力530ps/5500rpm、最大トルク750Nm/1800~4600rpm)+電気モーター(最高出力9kW、最大トルク200Nm)+8速スポーツオートマチック(ステップトロニック/パドルシフト付き)で構成する48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。システム総出力は530ps(390kW)/750Nmを発生する。一方でM Competitionは、4394cc・V型8気筒DOHC直噴Mツインパワーターボガソリンエンジン(最高出力625ps/5500rpm、最大トルク750Nm/1800~4600rpm)+電気モーター(最高出力9kW、最大トルク200Nm)+8速Mスポーツオートマチック(ステップトロニック/パドルシフト付き)で構成する48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。システム総出力は625ps(460kW)/750Nmを発揮する。駆動システムには電子制御前後駆動力配分4輪駆動のxDriveシステムを採用。Mスポーツディファレンシャルも組み込んでいる。
ドライビングダイナミクスの面では、M60i xDriveにアダプティブMサスペンションを、M CompetitionにアダプティブMサスペンションプロフェッショナルを装備。また、先進安全運転支援システムのドライビング・アシスト・プロフェッショナルやパーキング・アシスト・プロフェッショナル、ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能、BMWコネクティッドドライブ、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントなどを採用している。
(提供:CAR and DRIVER)