この記事は2023年4月13日に「CAR and DRIVER」で公開された「新型マセラティ・グラントゥーリズモのWEBコンフィギュレーターが公開。オーダー受付は4月21日にスタート」を一部編集し、転載したものです。
マセラティが美しさと機能性の理想的なバランスを具現化した新世代のグラントゥーリズモの日本におけるWEBコンフィギュレーターをオープン。まずはV6ネットゥーノエンジンを搭載するモデナとトロフェオの受注を4月21日より開始。マセラティ初の市販GTカーの誕生75周年を祝う特別限定車の「75thアニバーサリーエディション」も設定
マセラティ ジャパンは2023年4月6日、昨年10月にワールドプレミアを果たした2ドアGTクーペの新型グラントゥーリズモのWEBコンフィギュレーター(グレードやボディカラー、ホイール、ブレーキキャリパーカラー、インテリア仕様、オプション装備などを選択するツール)を公開し、合わせてオーダー受付を4月21日より開始すると発表した。
まずはV6ネットゥーノエンジンを搭載する「モデナ(Modena)」(2444万円)と「トロフェオ(Trofeo)」(2998万円)、そしてグラントゥーリズモの源流であるマセラティ初の市販GTカー「A6 1500」の誕生75周年を記念した、トロフェオをベースとする特別限定車の「75thアニバーサリーエディション(75th Anniversary Edition)」(3660万円)を発売。BEVモデルの「フォルゴーレ(Folgore)」は、遅れてリリースする予定である。
改めて新型グラントゥーリズモの特徴を紹介しよう。“The Others Just Travel(人生を彩る快適な旅)”をコンセプトに据えて開発した新型グラントゥーリズモは、スポーツカー特有の高いパフォーマンスと、長距離走行に適した快適性を高次元でバランスさせたGTカーに仕立てたことが特徴である。
エクステリアに関しては、アルミニウムやマグネシウムなどの軽量素材と、高性能スチール材を適材適所に採用した新設計ボディを基調に、虚飾要素を省き、美しさと機能性の理想的な融合をデザインで表現する。具体的には、長いボンネットと4本のフェンダーラインが交差するスタイリッシュなフォルム、楕円形状に縦桟を配した印象的なグリル、縦長にアレンジにした精悍な印象のLEDヘッドランプ、後方に向かってダイナミックに下降する流麗なルーフライン、トライデント(三叉槍)のロゴを配したリアピラーのカーブ、リア上部ラインと統一感を持たせたうえでゲート部にまで回り込ませた新造形のLEDコンビネーションランプなどによって、新世代のイタリアンGTクーペのルックスを演出した。
インテリアについては、マセラティ・インテリジェント・アシスタント(MIA)のマルチメディアシステムや最新のインフォテインメントシステム、主な機能をタッチスクリーンのインターフェースに集約した12.3インチと8.8インチのセンターディスプレイ、最新のデジタルクロックなどを配して、モダンかつ革新的なキャビン空間を構築。また、内装材には天然レザーや熟成されたウッド、アルカンターラ、カーバンファイバーのほか、再生可能ナイロンECONYLを採用し、斬新なハーモニーでコクピットの上質かつスポーティな印象を際立たせる。さらに、イタリアの音響職人によって設計・製造された3Dサウンドシステムのソナス・ファベール(Sonus faber)を設定し、真に奥行きのある没入型のリアルサウンドを実現した。
パワーユニットはモデナに最高出力490ps/6500rpm、最大トルク600Nm/3000rpmを発生する2992cc・V6ネットゥーノツインターボエンジンを、トロフェオに最高出力550ps/6500rpm、最大トルク650Nm/3000rpmにまで引き上げた2992cc・V6ネットゥーノツインターボエンジンを搭載。いずれも8速ATのトランスミッションを組み合わせ、後輪を駆動する。最高速度および0→100kmh加速はモデナが302km/h、3.9秒を、トロフェオが320km/h、3.5秒を実現した。また、日本市場向けに関してはアダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)などを含むドライバーズアシストパッケージを標準で組み込んでいる。
(提供:CAR and DRIVER)