景気や会社の業績に左右されるボーナスはあてになりません。安定した配当金や分配金を得ることができれば「私的ボーナス」を自ら創ることも可能です。本稿では、私的ボーナスを創るための3つの投資先を紹介します。
手堅く配当金・分配金を得られる投資先3選 銘柄選びの注意点も解説
分配金や配当金で私的なボーナスを得られそうな、手堅い投資方法を3つご紹介します。
1.株式投資:「連続増配株」で長期安定リターン狙い
連続して配当金を出し続けてき銘柄を選べば、手堅く安定した利回りを得やすいでしょう。そのなかでも1株あたりの配当額が増え続けている「連続増配株」を狙うと、より大きなリターンが期待できます。もちろん配当金は業績に直結するため、過去に配当金を出し続けてきたからといって今後も必ず継続する保証はありません。
ただやみくもに銘柄を選ぶことに比べれば、確度の高い選び方といえるでしょう。連続増配銘柄の代表として挙げられるのが「花王株式会社<4452>」です。2022年度に1株あたり148円の配当金を出し、33期連続の増配を達成しました。
ほかの連続増配企業としては、「小林製薬株式会社<4967>(24期連続)」や「リコーリース株式会社<8566>(27期連続)」などがあります。
2.投資信託:普通分配金の利回りの高さが重要
「分配金重視」で投資信託を選ぶ際には、「普通分配金」「特別分配金」という2種類の分配金がある点に注意しましょう。
・普通分配金:運用した成果から支払われるので健全性が高い傾向
・特別分配金:元本を取り崩して支払われるため、自分の資産の一部を受け取っているに過ぎない
これらを踏まえると、分配金重視で投資信託を選ぶなら「普通分配金の利回りが高いこと」に着目する必要があります。参考までに2023年3月末時点の分配金利回りの上位は、以下の通りです。
銘柄 | 運用会社 | 直近1年の 分配金利回り |
---|---|---|
日本株発掘ファンド 米ドル型 | 大和アセットマネジメント | 11.29% |
ダイワ・バリュー株・オープン | 大和アセットマネジメント | 9.16% |
しんきん好配当利回り株ファンド (3ヵ月決算型) | しんきんアセットマネジメント投信 | 7.66% |
ノムラファンドマスターズ日本小型株 | 野村アセットマネジメント | 3.96% |
ただし、過去の分配金利回りが高くても今後も利回りが継続するとは限らないため、銘柄選びは慎重に行いましょう。
3.不動産クラウドファンディング:信頼性の高い銘柄選びが必須
利回り5~10%のファンドが中心の不動産クラウドファンディングも手堅く分配金を得る方法の一つです。とはいえ、すべての銘柄が手堅いわけではありません。不動産の賃料収入・売却益を分配金の原資にしているため、立地のよい魅力的な物件の銘柄を選ぶことが求められます。
また運営会社の信頼性のチェックも欠かせません。不動産クラウドファンディングは、プラットフォームを運営する企業(不動産関連の企業が多い)がファンドを組成します。安全度が高いのは、上場企業や歴史のある不動産会社が運営するものです。万が一ファンドが破たんしてしまうと本業に大ダメージとなるため、このような企業は健全に運営している確率が高いと推察できます。
不動産クラウドファンディングの高倍率を突破する方法は?
不動産クラウドファンディングは、手軽に不動産投資ができる投資方法として注目度が高まっています。投資するファンドによって「先着方式」「抽選方式」などが異なります。例えば先着方式の場合、募集開始から数分~数時間で締め切られるケースも少なくありません。一方抽選方式では、募集金額を大きく上回る募集が殺到し「なかなか抽選で当選しない」という声もあります。
この高倍率の壁を突破するには、数多くのプラットフォームに登録し、こまめにチェックすることが必要です。とはいえ各サイトを定期的に巡回するには、かなりの時間と労力を要しかねません。そこで活用したいのが不動産クラウドファンディングの比較サイトです。比較サイトなら複数のプラットフォームのファンドを一覧でチェックしやすいため、効率良く自分にあったファンドを探せるでしょう。
(提供:YANUSY)
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