経営パーパス
ZUUは「機会格差を解消し、持続的に挑戦できる世界へ」を経営パーパスに掲げている。
2023年3月期 決算ハイライト
・第4四半期は過去最高の四半期営業利益で着地。コスト最適化が順調に進捗。
• 売上高 :935百万円(前年同期比△13.3%)
• 営業利益:159百万円(前年同期比 −)
業績予想は下回るも利益重視の方針通り、過去最高利益で黒字化。
• 売上高 :3,399百万円(前期比+0.68%)
• 営業利益: 210百万円(前期比 −)
外部要因等によるボラティリティを考慮し、レンジでの業績予想。
• 売上高 :3,070百万円 〜 3,960百万円(前期比△9.7% 〜 +16.5%)
• 営業利益:△170百万円 〜 410百万円(前期比 − 〜 +94.7%)
2023年3月期 通期業績ハイライト
売上高 3,399百万円(前期比+0.7%)
通期計画3,717百万円に対して達成率91.4%
• 営業利益 210百万円 (前期比 −%)
通期計画372百万円に対して達成率56.5%
• 売上高、営業利益共に公表計画を下回り下方修正はあったが、営業利益は第4四半期単体で過去最高の1.59億円、通期営業利益は前期比約4.5億円の増益で、過去最高益を達成。
• 出資先の保有株の減損処理のため連結純利益は0.9億円。
通期トピックス
• 2023年3月期は売上拡大よりも利益重視の方針から、販管費等のコスト最適化、投資回収率の低い商品・サービスの撤退・縮小、業務効率化等を実施。
• 撤退サービス・施策:2年間の事業計画について大幅未達・赤字計上となった信用スコアと『meevo』の2事業、また『鬼速サーベイ』サービスやSEM施策等
• 縮小サービス・施策:『PDCA Engineering』のファイナンス、ストラクチャリング等の一部コンサルサービス、セミナーや顧問施策等
• 2023年1月の株式会社AWZの株式取得と同時に株式会社ZUU Wealth Managementに社名変更するなどPMIを加速。
• 金融トランザクション中心の戦略・事業体制に移行。
2023年3月期 通期連結業績
2023年3月期の通期売上高、営業利益ともに前年同期比で増収増益。販売管理費の最適化により利益体質化が進む。
通期では前期比で約4.5億円の増益。過去最高益を達成。
2023年3月期 通期単体業績
ZUU単体は営業利益で前年同期比で約4億円の大幅増益。クラウドファンディング子会社は売上高が前期比+24.2%と増収増益。2024年3月期はクラウドファンディング子会社の利益改善に注力。
2023年3月期 業績予想に対する結果
第4四半期は売上高、営業利益ともに第3四半期から大きく改善。営業利益は第4四半期単体で過去最高益を達成。
一方、引き続き、Googleコアアップデートの影響や「PDCA Engineering」等コンサルティング・サービスのコンサルタント採用計画未達や新規受注の伸び悩みにより計画は未達。
売上高・売上総利益・営業利益の四半期推移
2023年3月期 通期営業利益の増減要因(前期比)
2022年3月期から売上総利益は微増になったものの、販売管理費合計では計画通りの金額を改善。
販売費及び一般管理費の四半期推移
第4四半期の販管費は、広告宣伝費、業務委託費等の適正化した第3四半期と同程度で推移。
売上高販管費率も前年同期比△18.5ptと過去最低水準に改善。
貸借対照表の状況
現金及び預金は1,493百万円、純資産1,355百万円と財務基盤は引き続き健全な状態を維持。
『COOL』の預り金残高が前四半期比+約7.5億円。新規案件組成数が増加・成立したことで資産・負債が両建てで増加。
2024年3月期 通期業績予想
2023年3月期の業績予想が実績と乖離したことから、リテール・フィンテック、コーポレート・フィンテックの外部環境、
内部環境の事業変動要因を考慮して、2024年3月期の業績予想をレンジにて開示。
業績と取り組みの推移
投資によるプラットフォーム基盤構築・事業拡大から今期は利益フェーズへ移行。想定外の影響がありつつも、2019年3月期から2023年3月期で売上高は2.5倍に拡大し、営業利益は利益フェーズに突入したことで再度黒字化・過去最高益。
前期業績の要因と対応策
2023年3月期業績が目標と乖離した主要因に対する対応策および2024年3月期の事業成長のための注力ポイントは大きく5つ。
2023年3月期 通期ドメイン別業績ハイライト
ドメイン別四半期業績の推移
リテール・フィンテックは再度のGoogleコアアップデートの影響により第4四半期の売上高708百万円(前年同期比△5.9%)も、コスト最適化の影響で営業利益率は大きく改善。コーポレート・フィンテックはクラウドファンディング事業が引き続き赤字も、金融トランザクションの積み上がりやコスト最適化による営業利益率の改善により黒字化。
主要KPIの推移・トピックス
メディア・プラットフォーム訪問者数・総会員数及びARPUの推移
メディア・プラットフォーム訪問者数は月間2,400万UUを超え、引き続き順調に拡大。
Googleコアアップデートの影響でメディア関連売上が前年同期からは減少傾向も、ARPUは第3四半期前から微増。
第4四半期のOrganic流入数は、2022年9月に実装されたGoogleコアアップデートの影響から回復の兆しを見せるも、
2023年3月に実装されたGoogleコアアップデートの影響により再度減少(ピーク時から半減)。一旦下げ止まり気配のため、SEO回復のための施策を強化。
各送客領域におけるバーティカル・メディア化によりSEOのリスク分散するも、再度のGoogleコアアップデートより影響を受けている状況。再度、バーティカル・メディアの横展開を拡大しつつ、検索クエリ数増加に向けたSEO対策を実施予定。
富裕層向けウェルス・マネジメント・サービスの会員『プライベート・ウェルス・メンバーズ』の総資産額が5,054億円を突破。
コーポレート・フィンテック
メディア会員数及び経営者リード総数※1
経営者向けメディア『THE OWNER』の会員数や経営者リード総数は堅調に推移。ARPA※2は口頭合意の受注等が進み微減。
『COOL』は累計調達額1,957百万円、累計案件数40件。案件数・案件規模ともに急増し、順調に成長中。
『Unicorn』は累計調達額874百万円、累計案件数39件。引き続き案件組成に苦戦。
AWZ(現 ZUU Wealth Management)の子会社化により金融トランザクションが拡大。私募ファンド、保険、不動産など、トランザクションの商品ラインアップ増加により、第4四半期の金融トランザクション(流通総額)は約8億円に到達。
金融トランザクションの更なる拡大に向けて、ZUU Wealth Managementを中心にZUUグループの連携を強化。
2023年3月期通期決算説明会を5月16日(火)16時よりオンライン開催予定。参加希望者は事前登録へ。