通販はブランド勝負の時代
-ところで御社の2022年12月期の売上高は前年度より0.8%の減収となりました。店舗回帰の消費行動などの影響ではないかといわれています。
店舗回帰の影響は大きいだろう。2021年度は2500億円という売り上げ数字を計上したが、これは在宅率が高くて達成した数字なので、実力だと勘違いしないようにしなければと思っている。売り上げが落ちないように努力するが、多少落ちるのは仕方ないだろう。
-通販事業そのものについてどのようなお考えをお持ちですか。
コロナ禍で、これまでテレビを見ていた人たちが、テレビを使ってユーチューブやネットフリックスなどのネットの番組を見るようになってきた。このためこれまでのようにテレビを見ていて、たまたま放送された通販を見る人は減っていくだろう。
ではどうするのかというと、一回買ったことのある商品の満足度が高ければそこに回帰してもらえると思っている。ジャパネットという名前から連想するものが、安心や良いモノなどという世界を創っていきたい。
【髙田旭人(たかた・あきと)氏】
東京大学卒業後、証券会社を経て「株式会社ジャパネットたかた」に入社。
2010年、株式会社ジャパネットコミュニケーションズ代表取締役社長
2012年、株式会社ジャパネットたかた取締役副社長
2015年、株式会社ジャパネットホールディングス代表取締役社長兼株式会社ジャパネットたかた代表取締役社長
2018年、株式会社ジャパネットホールディングス代表取締役社長兼CEO
1979年生まれ、長崎県出身。
文:M&A Online