スポーツ企業23社に出資も

-支援ということを考えると、経営に行き詰った企業が投資先になるのでしょうか。

そうした事業再生型の投資もあるかもしれないが、事業承継が多くなるのではないだろうか。先日も相談を受けたのだが、年齢を考えるとこの先、売り上げを2倍、3倍に増やすことは難しく、従業員を守るためには外部の方にお願いした方がいいという考えのオーナーの方は少なくない。

「あの会社のおかげで最近この辺は元気になったね」と言われるようなコミュニティーを作りたい。こうした姿にするためには人と資金が必要で、この両方をできるのがファンドであり、ファンドを作りたかったのではく、ファンドを通じて地域活性化にチャレンジできるのではないかと考えた。

-第1号の投資先はどこの企業になりそうですか。

全国各地から話をいただいているが、個人的には、楽天野球団の社長を長らく務めていたこともあり、特に東北に関心がある。東北はインバウンド(訪日外国人旅行客)の戻りが遅いので、そこには何とかかかわりたいと考えている。スポーツ業種でも数社に出資したい。スポーツは地域にいい貢献ができるだろう

M&A Online

(画像=立花陽三PROSPER代表取締役、「M&A Online」より引用)

【立花陽三(たちばな・ようぞう)氏】

1994年、慶應義塾大学卒業後、ソロモンブラザーズ証券に入社
1999年、ゴールドマン・サックス証券に入社
2010年、メリルリンチ日本証券に入社、2011年に同社執行役員に就任
2012年、楽天野球団(東北楽天ゴールデンイーグルス)の代表取締役社長に就任
2017年、楽天ヴィッセル神戸(ヴィッセル神戸)の代表取締役社長に就任
2022年、PROSPERを設立、代表取締役に就任
2022年、塩釜港の代表取締役社長に就任
1971年1月生まれ、東京都出身

文:M&A Online