外為どっとコム トゥデイ
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主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年7月4日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼3日(月)の為替相場
(1):日銀短観 予想を上回る
(2):豪住宅着工件数は予想を大幅に上回る
(3):ISM製造業の悪化を受けてドルは大きく下落
(4):米長期金利上昇でドル円持ち直す

▼3日(月)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:円安圧力が高まる可能性/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

3日(月)の為替相場

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期間:3日(月)午前7時00分~4日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日銀短観 予想を上回る

日銀短観は大企業・製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)が+5となり、市場予想(+3)および前回(+1)を上回った。非製造業DIは+23だった(予想+22、前回+20)。なお、事業計画の前提となる想定為替レート(全規模・全産業)は23年度通期で1ドル=132.43円と、3月調査の131.72円からやや円安方向にシフトした。

(2):豪住宅着工件数は予想を大幅に上回る

豪5月住宅建設許可件数は前月比+20.6%と市場予想(+3.0%)を大幅に上回った。その後に発表された中国6月財新製造業PMIは50.5と予想(50.0)を上回ったが前回(50.9)から低下した。

(3):ISM製造業の悪化を受けてドルは大きく下落

米6月ISM製造業景況指数は46.0と市場予想(47.1)に反して前回(46.9)から低下。2020年5月以来の低水準となった。構成指数の支払価格は41.8(前回44.2)へと低下しており、供給制約の解消によるインフレ圧力の緩和が続いていることが示された。そのほかの指数では雇用が48.1に低下(前回51.4)した一方、新規受注は45.6(前回42.6)に持ち直した。ドルは米6月ISM製造業景況指数の悪化を受けて一時大きく下落した。

(4):米長期金利上昇でドル円持ち直す

米6月ISM製造業景況指数の悪化などから安く始まった米国株が、独立記念日前のショートカバーと見られる動きで短縮取引の引けにかけて反発。クロス円で円売りが優勢となった。ドル/円は米長期金利が上昇に転じる中で144円台後半へと持ち直した。

3日(月)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:円安圧力が高まる可能性

昨日のドル/円は一時144円台を割り込むも底堅く推移。政府・日銀による円買い介入への警戒感などから145.00円手前で伸び悩むと、米6月ISM製造業景況指数の低下を受けて143.98円前後まで反落した。しかし、米祝日を翌日に控える中、持ち高調整と見られる債券売りで米長期金利が上昇に転じると144円台後半へと持ち直した。下値では日米の金融政策の方向性の違いを意識した押し目買いが入る反面、上値では円買い介入への警戒感から戻り売りが出やすい流れに本日も大きな変化はなさそうだ。

本日は米独立記念日でNY市場が休場となることから、手掛かり材料に乏しく動意は限られる公算が大きい。そうした中、市場では豪中銀(RBA)の金融政策発表に注目が集まっている。RBAは政策金利を4.10%に据え置くとの見方が多いが、一部では4.35%への追加利上げを予想する声もある。仮にサプライズ利上げとなれば、日銀のハト派スタンスが一層際立つことになり円安圧力が高まる可能性もある。豪ドル/円の動きに注目したい。

注目の経済指標:豪中銀政策金利

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注目のイベント:特になし

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神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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