「オールドパー」は古くから人気の銘柄で、時代を超えて愛されるブレンデッドスコッチウイスキーです。

洗練されたブレンド技術によるバランスの良い味わいや、重厚で高級感のあるボトルで世界中のウイスキーファンを今も魅了しています。

日本でも古くから人気で、吉田茂をはじめ数々の著名人が愛したウイスキーとして知られています。

今回は「オールドパー」を詳しく解説し、ラインナップや口コミをご紹介します。

この記事の監修者

いのかず
(画像=「whiskeen」より引用)

いのかず

バーテンダー歴6年。どこかのチーフバーテンダー。家でもお酒を楽しんでもらいたいという想いから、ウイスキーやカクテルに関するコンテンツをWebで発信。

スコッチウイスキー「オールドパー」とは

whiskeen
(画像=「whiskeen」より引用)

「オールドパー」はスムースでバランスの良い味わいが魅力のスコッチウイスキーです。

日本でもおなじみの銘柄で、昭和の頃は高級なウイスキーとして庶民の憧れの的だったとか。

高級感のあるボトルデザイン、製造元であるマクドナルド・グリーンリース社の素晴らしいブレンド技術で、昔から今にいたるまでブレンデッドスコッチウイスキーを代表する銘柄のひとつです。

「オールドパー」名前の由来

「オールドパー」という名前はトーマス・パーという人物に由来します。

トーマス・パーは英国史上最も長生きした人物として有名で、亡くなった年齢はなんと152歳。

1483年に誕生してから1635年まで生きたとされており、当時の英国王がひと目見たくて王室に招いたといわれています。

そんな伝説的人物であるトーマス・パーの長寿をウイスキーの熟成、152年で培った英知をブレンド技術になぞらえ「オールドパー」という名前になりました

今でも「オールドパー」のボトルにはトーマス・パーの肖像画と没年数が描かれており、彼に対する感謝と尊敬の念を感じることができます。

バランスの良いブレンデッドウイスキー

「オールドパー」の魅力は、なんといっても卓越したブレンド技術による調和のとれた味わいです。

キーモルトである「クラガンモア」を筆頭にスコットランドのさまざまな特徴のある原酒をブレンドして造られます。

アイラモルトのようなスモーキーさ、スペイサイドモルトのようなスムースで華やさが見事に調和されています。

「オールドパー」を飲めば、代々受け継いでいる製法と技術の素晴らしさがわかるでしょう。

「オールドパー」のボトルデザイン

「オールドパー」のボトルは斜めに傾けても倒れません。

そのことから「傾けても倒れない」や「右肩上がり」という意味にとれることから、ゲン担ぎが好きな日本人に愛されているボトルデザインです。

昔から日本の政治家が愛飲していたというのもうなずけますね。

また、ガラスが普及する前の陶器ボトルをイメージしたヒビ割れ模様が入っており、伝統を重んじる姿勢が伺えます。