ビッグデータを用いて電子商取引(EC)ブランドの育成と販売支援を手がけるACROVE(東京都千代田区)が5月31日に、生活家電などのプライベートブランド(PB)商品を手がけるイー・エム・エー(宮城県大河原町)を子会社化した。なぜACROVEは畑違いのPB事業者を買収したのか?

M&Aで子会社化した企業を「パワーアップ」

イー・エム・エーは、1997年に宮城県で創業。宮城県を中心に、家電からアウトドア用品、カー用品などの企画、製品供給と卸売を展開している。ACROVEはイー・エム・エー製品のリーズナブルな価格設定やクオリティの高さ、充実したアフターサービスなどを評価して買収を決めた。

イー・エム・エーは2018年にユーザーから高い評価を得た上位1%の事業者に贈られる楽天市場の「月間優良ショップ」 、2020年にはヤフーショッピングの「Area Awards 2020 東北エリア 家電・オーディオ・カメラカテゴリ賞」をそれぞれ受賞した。このほかも年間売上高トップの事業者に贈られるEストアー<4304>「ネットショップ大賞」の家電・AV機器・カメラ部門で総合1位を受賞するなどECサイトでの評価が高い。

ACROVEはECブランドのM&Aを通じてブランドの価値の最大化を目指す「ECロールアップ事業」を手がけており、人材や資金不足、マーケティングノウハウの不足や事業承継で困っているEC、D2C(メーカーが中間流通を介さず自社のECサイトなどを通じ、商品を直接消費者に販売する事業形態)ブランドの買収を進めている。いわば事業再生型M&Aだ。イー・エム・エーの買収もその一環となる。

ACROVEは「ホーム・キッチン」「アウトドア・スポーツ」「ペット用品」「雑貨」「ベビー・キッズ」「美容・健康食品」などの分野でECロールアップ事業を積極展開する方針だ。

文:M&A Online