5期ぶりに営業黒字に転換
チヨダの2024年2月期は売上高945億円(前年度比2.6%増)、営業利益7億円(前年度は22億3400万円の赤字)を見込む。売上高は2023年2月期に2016年2月期以来7期ぶりの増収に転じており、2期連続の増収となる。営業損益は2019年2月期以来5期ぶりに黒字化する見通しだ。
原材料やエネルギー価格の高騰、ウクライナ情勢、新型コロナウイルス感染再拡大など、懸念材料は数多くあるものの、インバウンドなどの売り上げ拡大につながりそうな要因もあることから回復のシナリオを選択した。
主力の靴事業では機能性商品の拡充や在庫鮮度の改善、さらにはデジタル会員証、自社ポイントサービスの強化などに取り組むほか、EC事業や法人事業に注力することで、目標達成を目指す。
衣料品事業でも、快適な機能や着心地にこだわった商品の品ぞえを拡充することなどで増収増益を目指す計画だ。
チヨダが売上高1000億円を突破したのは今から30年以上前だ。1000億円を割り込んだのは2021年2月期で、2024年2月期は4期連続の1000億円割れとなる。再び1000億円の大台に復活するのにM&Aはどのような役割を果たすだろうか。
文:M&A Online