主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2023年8月29日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉
目次
▼28日(月)の為替相場
(1):中国株大幅上昇スタートも短命
(2):連日の年初来高値更新
▼28日(月)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:ドル高・円安の流れは続きそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
28日(月)の為替相場
期間:28日(月)午前7時00分~29日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):中国株大幅上昇スタートも短命
豪7月小売売上高は前月比+0.5%となり予想(+0.3%)や前月(-0.8%)を上回った。なお中国当局がこの日から株式取引の印紙税を引き下げたことで中国株が大幅に上昇して取引が開始された。しかし同国経済への懸念は根強いことから中国株が上げ幅を縮小したため、豪ドル相場への影響は限定的となった。
(2):連日の年初来高値更新
前週末のジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を無難に通過したことや、中国が同国の株式市場活性化策を施行したことでリスクオンの動きとなった。NYダウ平均が300ドル超上昇したことでドル/円は146.74円前後まで上昇し連日の年初来高値を更新となった。
28日(月)の株・債券・商品市場
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:ドル高・円安の流れは続きそう
昨日のドル/円はほぼ横ばいで取引きを終えた。前週末のジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長や植田日銀総裁の講演を受けて、日米金利差拡大への思惑から146.74円前後まで上伸すると連日で年初来高値を更新した。
ただ、ロンドン市場が休場だったことや米10年債利回りが低下に転じたことなどもあり、その後は146円台半ばでの推移となった。
本日のドル/円も日米金利差拡大への思惑から、ドル高・円安の流れは続きそうだ。
また、ここ最近は米経済指標に堅調な結果が続き、市場は米国が景気後退(リセッション)を回避できるとの見方を強めていることもドル買いの一因となっている。
ただし、NY時間に発表される米8月消費者信頼感指数などの経済指標次第では市場の楽観的な見方に変化が生じてくるため注意が必要だろう。
注目の経済指標:米消費者信頼感指数
注目のイベント:特になし
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
経済指標カレンダー
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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