国内に回復の波
店舗数を見るとスシローは、777店舗中海外は118店舗で海外比率は15.1%、くら寿司は636店舗中海外は95店舗で海外比率は14.9%となった。はま寿司の海外比率は6.4%で両社に比べて10ポイント近く低い。
外食産業は、コロナ禍からの回復が早かった海外での比率の高い企業ほど業績の回復が早い傾向にあった。はま寿司は海外比率が低いものの、ゼンショーは2024年3月期第1 四半期の情勢について「家族やグループでの利用が増えるなど需要の高まりが見られた」としており、こうした国内回復の波に乗って業績を伸ばした格好だ。
海外比率の高い企業がどこまで業績を伸ばせるのか、国内比率の高い企業がこれにどこまで追いつけるのか。コロナ禍後の業界地図はどのように塗り替わるだろうか。
文:M&A Online