大阪ガス、スポーツクラブを売却
スポーツクラブをめぐってはコロナ禍で落ち込んだ会員数が回復途上にあるうえ、足元では光熱費などの上昇で運営コストが跳ね上がっている。近年はマシントレーニングに特化し、小規模・無人で会費の安い「24時間ジム」「コンビニジム」の台頭など業界を取り巻く環境の変化も著しい。
こうした中、昨年7月、大阪ガス傘下で関西を中心に総合型スポーツクラブ「コ・ス・パ」、24時間ジム「FITBASE」など約60施設を展開するオージースポーツ(現COSPAウエルネス、大阪市)が物流大手のセンコーグループホールディングスに買収された。
現在業界4位のティップネスも実は親会社の変更を経験している。元々、サントリーホールディングスの傘下だったが、2014年に日本テレビホールディングスに買収され、今日にいたる。
他方で、コロナ禍の収束に伴い健康増進やスポーツへの需要が改めて高まっている。「ルネサンス・オアシス連合」を軸に今後、合従連衡の動きが波及するのか、要ウオッチとなりそうだ。
文:M&A Online