外為どっとコム トゥデイ
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主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年9月11日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼8日(金)の為替相場
(1):財務相「あらゆる選択肢排除せず」と円安けん制
(2):米株高・原油高で円売り優勢

▼8日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:日銀の政策巡る思惑で不安定な動きに/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

8日(金)の為替相場

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期間:8日(金)午前6時10分~9日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):財務相「あらゆる選択肢排除せず」と円安けん制

下落して始まった日本株が下げ幅を拡大したほか、鈴木財務相が「過度な変動にはあらゆる選択肢を排除せずに対応する」と述べて円安の動きをけん制したことで一時円買いが強まった。ただ、財務相の発言は6日の神田財務官のものとほぼ同様だったことから実弾介入への警戒感が高まることはなかった。また、これより前に発表された日本7月勤労統計で現金給与総額の伸びが+1.3%と予想(+2.4%)を下回り、日銀が大規模金融緩和を修正するとの観測がやや後退していたことから円買いは続かなかった。なお、日本4-6月期国内総生産(GDP)・二次速報は前期比年率+4.8%となり、一次速報の+6.0%から下方修正された。

(2):米株高・原油高で円売り優勢

中国当局によるiPhone利用規制を巡る報道で連日下落していたアップル株が反発すると、他の米ハイテク株にも買い戻しが入りNYダウ平均などの株価指数が上昇。原油高も相まって円売りが優勢となった。リスクオンのドル売りも入ったためドル/円はやや伸び悩んだが、クロス円の上昇を支えに堅調地合いが続いた。

8日(金)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:日銀の政策巡る思惑で不安定な動きに

8日のドル/円は終値ベースで約0.3%上昇。欧米株の反発を受けて円売りが優勢となり、前日に付けた年初来高値に並ぶ147.87円前後へと強含んだ。
ただ、週末に植田日銀総裁がマイナス金利解除の可能性に言及したことで今朝は円買いが優勢となっている。植田総裁は9日付けの讀賣新聞に掲載されたインタビューで、2%物価目標の実現にはまだ距離があると前置きした上で「賃金と物価の好循環を見極めるためのデータが年内にも揃う可能性がある」とし「賃金上昇をともなう持続的な物価上昇に確信が持てる段階になれば、マイナス金利の解除も含めていろいろなオプションがある」と発言。ドル/円は、この報道を受けて146円台後半でスタート。その後は147円台前半に持ち直しているが日銀の金融政策正常化を巡る思惑に上値を抑えられている。

このあと取引が始まる本邦債券市場で長期金利が上昇すれば再び146円台に差し込む可能性もありそうだ。その場合、日銀が臨時オペを発動して10年債利回りの上昇を抑制するかにも注目したい。いずれにせよ、本日のドル/円は日銀の金融政策に関する思惑で不安定な値動きとなることが予想される。

注目の経済指標:特になし

特になし

注目のイベント:特になし

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経済指標・イベントの結果について

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経済指標カレンダー

神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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