11月開業「麻布台ヒルズ」の文化的魅力を解剖!メガギャラリー「ペース」の東京進出も
(画像=「セブツー」より引用)

森ビルが35年かけて進めてきた「麻布台ヒルズ」が11月24日に開業する(既報)。同社は「文化・芸術」を都市づくりの柱の1つとして掲げ、「森美術館」や「アカデミーヒルズ」などの文化施設を運営してきた。「街全体がミュージアム」をコンセプトに掲げる「麻布台ヒルズ」でも、現代アートやエンターテイメントなど多様な文化を世界に魅せる。

◯「ペース東京(Pace Tokyo)」(ギャラリー)

「ペース(Pace)」は1960年にアメリカ・ボストンに設立され、現在はロンドン、ジュネーヴ、ニューヨーク、香港、ソウルなど世界中に8つの拠点をもつ、世界でもっとも巨大なギャラリーのひとつ。日本で活躍するアーティストでは、奈良美智や名和晃平、チームラボなどの作品を扱っている。その「ペース」が2024年の春、「麻布台ヒルズ」に新スペースをオープンする。この新スペースは3つのフロアからなり、日本を代表する建築家の藤本壮介が内装を手掛ける。CEOのマーク・グリムシャー(Marc Glimcher)は、「東京は古代と現代の文化が融合し、信じられないほど活気のある現代アートシーンが存在する」とコメントした。

◯パブリックアート

森美術館のキュレーションにより選定された作品が公共空間に展示される。奈良美智「森の子」をはじめ、曽根裕「Wood Log(long version)」、デンマーク生まれの世界的アーティストであるオラファー・エリアソンの作品「相互に繋がりあう瞬間が共和する周期」などを展示予定だ。

◯「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」

東京・お台場で国内外から人気を博し、昨年8月末で閉館した「チームラボボーダレス」が移転。2024年2月にオープンする予定だ。チームラボは、テクノロジーとクリエイティブの境界が曖昧になりつつある現在の社会で、サイエンス、テクノロジー、デザイン、アートなどの境界を曖昧にしつつ「実験と革新」をテーマとしてもの創りを行い、ものごとのソリューションを提供してきた。チームラボの作品は海外の美術館などにも収蔵されており、日本を代表する存在となっている。今回、新たな作品や日本未発表作品も加えられる。

以上、新たに開業する「麻布台ヒルズ」で展開される「文化・芸術」について、いくつか紹介した。都心の大規模な再開発で「文化・芸術」がどのような役割を果たしてゆくのか、今後も大いに注目される。