このまま好調が続けば上方修正も
両社の営業利益を見ると、セガサミーの営業利益の伸び率が高いのは、前年同期の営業利益が27.8%の減益と振るわなかったことに起因する。またセガサミーの営業利益率がSANKYOを下回ったのはエンタテインメントコンテンツ事業の回復の遅れに要因がある。
両社はすでに2023年3月期にコロナ禍前の業績を上回っており、回復から成長の軌道に移った。2024年第1四半期はこの流れが続いており、第2四半期以降も強気の見通しに変化はない。
SANKYOの2024年3月期の営業利益予想は595億円で、第1四半期(191億8800万円)ですでに3分の1ほどに達しており、セガサミーも第1四半期(225億5600万円)で2024年3月期の営業利益予想(550億円)の4割強を稼ぎ出した。第1四半期のスタートダッシュの状況がこのまま続けば、上方修正もありそうだ。
文:M&A Online