主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2023年9月19日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼18日(月)の為替相場
(1):原油価格が約10カ月振りの高値へ上伸し豪ドル買い
(2):ECBの引き締め観測報道でユーロ買い
▼18日(月)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:方向感を欠く値動きとなりそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
18日(月)の為替相場
期間:18日(月)午前7時00分~19日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):原油価格が約10カ月振りの高値へ上伸し豪ドル買い
NY原油(WTI)が昨年11月以来の1バレル=92ドル台へ上昇。資源国通貨が強含む中で豪ドルにも買いが入り、豪ドル/円はこの日の安値圏から持ち直した。サウジアラビアのエネルギー相はこの日、「石油輸出国機構(OPEC)プラス」の協調減産方針を支持すると改めて表明した。
(2):ECBの引き締め観測報道でユーロ買い
ドイツをはじめとするユーロ圏の長期金利が上昇する中、ユーロが強含んだ。欧州中銀(ECB)関係者の話として、ECBは過剰流動性への対応を巡る議論に近く着手したいと考えており、手始めに預金準備率を引き上げる可能性があると伝わった。
18日(月)の株・債券・商品市場
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:方向感を欠く値動きとなりそう
昨日のドル/円は147円台後半の高値圏で上値が重い展開。日本が敬老の日の祝日だった上に、海外市場は手掛かり材料難で、積極的な売買は手控えられた。前週15日に付けた年初来高値の147.95円前後を前に伸び悩むと、持ち高調整と見られる売りがやや優勢となり147.50円台へと弱含んだ。
明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)による政策発表を前に本日も方向感を欠く値動きとなりそうだ。FOMCは利上げを見送る公算が大きいが、次回11月の利上げ再開には含みを残すと見られている。ドル/円は148.00円付近が引き続き上値抵抗として意識されやすい一方、下値では日米金利差を意識した押し目買いが入ると見られ、20日移動平均線が通る146.80円台では下げ渋るだろう。
注目の経済指標:米住宅着工件数
注目のイベント:特になし
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経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
経済指標カレンダー
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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