外為どっとコム トゥデイ
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主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年10月4日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼3日(火)の為替相場
(1):鈴木財務相 円安けん制発言
(2):RBA 予想通り金利を据え置く
(3):レーンECB専務理事「まだやることが残っている」
(4):ドル/円 150円突破後に急落

▼3日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:当面は148円~149円台で推移/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

3日(火)の為替相場

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期間:3日(火)午前6時10分~4日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):鈴木財務相 円安けん制発言

鈴木財務相は足元の円安に対し「引き続き高い緊張感をもって万全の対応をしていく」と発言。為替介入の可否を巡っては「水準そのものは判断基準にはならない」との認識を示し「あくまでもボラティリティー(変動率)の問題であると考えている」と述べた。

(2):RBA 予想通り金利を据え置く

9月に就任したブロック総裁の初会合として注目された豪中銀(RBA)理事会は大方の予想通りに政策金利を4.10%に据え置いた。声明にも目立った変更はなく、「インフレ率が妥当な期間内に目標に戻ることを確実にするためには、金融政策のさらなる引き締めが必要になる可能性があるが、それは引き続きデータとリスク評価の進展に依存する」との一文もそのまま維持した。

(3):レーンECB専務理事「まだやることが残っている」

欧州中銀(ECB)のレーン専務理事兼チーフ・エコノミストは「賃金上昇がユーロ圏のインフレ高止まりを招いている」として「まだやることが残っている」と述べた。これを受けて独仏長期金利が上昇するとユーロは下げ渋った。

(4):ドル/円 150円突破後に急落

米8月JOLT求人件数は961.0万件と市場予想(881.5万件)に反して前月(892.0万件)から増加した。米雇用市場は依然として堅調との見方から米長期金利が上昇するとドル/円は節目の150.00円を突破して昨年10月21日以来の高値となる150.16円前後まで上値を伸ばした。ところが、その直後に一転して円買いが強まると数分間のうちに147.31円付近まで急落。同時にクロス円も急落しており、日本政府・日銀が円買い介入を実施した可能性が高いとの見方が広がった。一部には、日銀が相場状況を市場で確認する「レートチェック」を行ったとの見方も出ていた。なお、財務省幹部の話としてその後「介入の有無についてはノーコメント」と伝わった。

3日(火)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:当面は148円~149円台で推移

昨日のドル/円は1年ぶりの150円台へ上昇も、その後一転して147円台へ急落する荒い値動きとなった。米8月JOLT求人件数の増加を受けて米長期金利が上昇すると心理的節目の150.00円を突破。ところが、昨年10月21日以来の高値となる150.16円を付けた直後には一転して147.31円前後へと急落した。本邦財務省筋は「ノーコメント」としているが、円買い介入が実施された可能性が高そうだ。介入の事実を明かさず行う「隠密介入」と見られる。円高の進行度合いから見て介入金額も比較的小規模だったと推測されるが、実際のところは月末に財務省が発表する「外国為替平衡操作の実施状況」を待つしかないだろう。鈴木財務相は介入の条件として、水準ではなく変動率を挙げていたが、急落前の時点で昨日の上昇率は0.3%弱に過ぎなかった。仮に介入だったとすれば「過度な変動」とは言えない動きの中で行ったことになる。
いずれにしても、市場は1ドル150円の水準を本邦当局の「防衛ライン」として意識せざるを得ないだろう。一方で、介入でも下げ渋った147円台は強い下値支持として意識されよう。当面は148円~149円台で推移する時間帯が多くなりそうだ。

注目の経済指標:米ADP雇用統計

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注目のイベント:ラガルドECB総裁講演

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経済指標・イベントの結果について

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経済指標カレンダー

神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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