外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年10月5日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼4日(水)の為替相場
(1):神田財務官 介入の有無について「コメントを差し控える」
(2):RBNZの結果を受け豪ドルつれ安
(3):ユーロ圏小売売上高は予想以上の落ち込み
(4):ベイリーBOE総裁「まだ終わっていない」
(5):ADP雇用統計は予想を下回る
(6):ISM非製造業はやや低下

▼4日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:149円を挟んだ値動きが続きそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

4日(水)の為替相場

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期間:4日(水)午前6時10分~5日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):神田財務官 介入の有無について「コメントを差し控える」

神田財務官は、前日のニューヨーク市場での為替介入の有無について「コメントを差し控える」と述べた。その上で、為替相場の過度な変動は「国民経済、企業や家計の経済活動に悪影響を与えることに変わりはなく、望ましくない」と指摘。どういう変動が「過度な変動」に当たるかについて「いろいろな要素を総合的に勘案して判断している」と答えた。また、前日の動きが過度な変動に当たるかは「コメントを差し控える」とした。

(2):RBNZの結果を受け豪ドルつれ安

NZ中銀(RBNZ)は政策金利を据え置き、「金利は経済活動を抑制し、インフレ圧力を和らげている」と指摘。追加利上げを巡るタカ派姿勢が弱まったとの見方からNZドル売りが強まると、豪ドルにも一時売りが波及した。

(3):ユーロ圏小売売上高は予想以上の落ち込み

ユーロ圏8月小売売上高は前月比-1.2%と予想(-0.5%)を超える落ち込みとなり、インフレ高止まりを背景とする消費者需要の低迷を示唆する結果となった。

(4):ベイリーBOE総裁「まだ終わっていない」

英中銀(BOE)のベイリー総裁は、インフレ率は年末までに5%か「それを少し下回る」程度に低下するとの見通しを示したが、「目標の2%まで引き下げるにはまだその先がある」としてインフレ退治は「まだ終わっていない」との見解を示した。

(5):ADP雇用統計は予想を下回る

米9月ADP全国雇用者数は8.90万人増と、市場予想(15.0万人増)を下回った。増加幅は2021年1月以来の低水準だった。

(6):ISM非製造業はやや低下

米9月ISM非製造業景況指数は53.6と市場予想(53.5)を僅かに上回ったが前回(54.5)からやや低下した。好不況の分岐点である50.0は9カ月連続で上回っている。個別指数では「仕入価格」が前月から変わらずだった一方、「雇用」や「新規受注」は低下した。

4日(水)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:149円を挟んだ値動きが続きそう

昨日のドル/円は149円を挟んで一進一退の展開。米長期金利の上昇一服で149.32円を高値に伸び悩んだ一方、日足一目均衡表の転換線が通る148.70円台ではテクニカル目線の押し目買いが入り下げ渋った。なお、米10年債利回りはアジア時間に16年ぶりの高水準となる4.88%前後まで上昇したが、米9月ADP全国雇用者数の冴えない結果などから低下に転じ4.73%前後で取引を終えた。
一昨日の8月JOLT求人件数は予想外に増加したが、昨日の9月ADP全国雇用者数は増加幅が今年最低の8.90万人にとどまった。米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策を左右する雇用情勢について、市場は明日発表される9月雇用統計の結果に関心を寄せている。本日のNY市場でも9月チャレンジャー人員削減数や新規失業保険申請件数など、米国の雇用関連指標が発表される予定だが、ドルの反応は昨日の9月ADP全国雇用者数と同様に限定的だろう。ドル/円は本日も149円ちょうどを挟んだ値動きが続きそうだ。

注目の経済指標:米新規失業保険申請件数

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注目のイベント:FRB高官発言

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経済指標・イベントの結果について

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経済指標カレンダー

神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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