外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年10月25日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼24日(火)の為替相場
(1):日銀 臨時国債買入れオペを通知
(2):英失業率は悪化
(3):ユーロ圏PMIを受けてユーロ下落
(4):ブロックRBA総裁「追加利上げをためらわない」
(5):英PMIはマチマチの結果
(6):米PMIの結果を受けてドル強含む

▼24日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:動き出しのきっかけを探っている/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

24日(火)の為替相場

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期間:24日(火)午前6時10分~25日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日銀 臨時国債買入れオペを通知

日銀は午前の金融調節(オペレーション)で残存期間5年超10年以下、10年超25年以下を対象に臨時の国債買い入れを通知。長期金利(10年債利回り)が前日までに10年ぶりの水準に上昇したことを受けて金利抑制に動いた。ただ、円相場の反応は限定的だった

(2):英失業率は悪化

英9月失業率は4.0%(前回3.9%)、同失業保険申請件数は2.04万件増(前回0.90万件減)だった。

(3):ユーロ圏PMIを受けてユーロ下落

独10月製造業PMI・速報値は40.7と市場予想(40.1)を上回り前回(39.6)から持ち直した。一方、サービス業PMI・速報値は48.0と予想(50.0)を下回り前回(50.3)から低下した。その後に発表されたユーロ圏10月製造業PMI・速報値は43.0(予想43.7、前回43.4)、同サービス業PMI・速報値は47.8(予想48.6、前回48.7)だった。これを受けてユーロは下落した。

(4):ブロックRBA総裁「追加利上げをためらわない」

豪中銀(RBA)のブロック総裁は「雇用を拡大させながら、インフレ率を合理的な期間内に目標に戻すことが引き続きわれわれの焦点だ」とあらためて表明。その上で「インフレ見通しが大幅に上方修正された場合、政策委は追加利上げをためらわない」と発言した。

(5):英PMIはマチマチの結果

英10月製造業PMI・速報値は45.2と市場予想(44.7)を上回り前回(44.3)から上昇。同サービス業 PMI・速報値は49.2(予想、前回ともに49.3)だった。

(6):米PMIの結果を受けてドル強含む

米10月製造業PMI・速報値は50.0と市場予想(49.9)および前回(49.8)を僅かに上回った。同サービス業PMI・速報値は50.9と予想(49.9)に反して前回(50.1)から上昇した。いずれも好不調の分岐点である50.0を上回ったことで、米景気の底堅さが改めて確認されたとの見方からドルが強含んだ。ただ、ドル/円は日本政府・日銀による円買い介入への警戒感から150.00円手前で伸び悩んだ。

24日(火)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:強い上値抵抗を意識せざるを得ない

昨日のドル/円は終値ベースで約0.1%の小幅高。149.30円台に弱含む場面もあったが、米長期金利の低下が一服すると149円台後半に持ち直した。その後、米10月購買担当者景気指数(PMI)が製造業、サービス業ともに予想を上回ったことを受けて149.92円前後まで上昇した。ただ、節目の150.00円に近付くと日本政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まり伸び悩んだ。150.00円前後を行使価格とする数十億ドル規模の為替オプションが週末にかけて満期を迎えることもドル/円の上値を抑えているようだ。
本日も、150.00円や年初来高値150.16円前後の水準を強い上値抵抗として意識せざるを得ないだろう。一方で、昨日同様に20日移動平均線(149.43円前後)や日足一目均衡表の転換線(149.37円前後)が下値支持として機能しそうだ。

注目の経済指標:米新築住宅販売件数

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注目のイベント:ラガルドECB総裁講演

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経済指標・イベントの結果について

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経済指標カレンダー

神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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