外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年11月22日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼21日(火)の為替相場
(1):RBA議事録は予想よりタカ派的
(2):ベイリーBOE総裁 早期利下げ観測をけん制
(3):米中古住宅販売件数は13年振り低水準
(4):FOMC議事録 利下げへの言及はなし

▼21日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:149円台への反発は難しい/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

21日(火)の為替相場

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期間:21日(火)午前7時10分~22日(水)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):RBA議事録は予想よりタカ派的

豪中銀(RBA)は今月7日の理事会の議事録を公表。5会合ぶりの利上げについて、「今回の会合で金融政策を引き締めれば、インフレ期待が上昇するリスクを軽減するのに寄与すると判断した」と説明。「追加の引き締めは、今後のデータやリスク次第」としながらも「あと1~2回の利上げを想定していなければ、インフレ予測はさらに高くなるだろう」との見解を示した。

(2):ベイリーBOE総裁 早期利下げ観測をけん制

英中銀(BOE)のベイリー総裁は「市場はインフレ率の急低下を過剰に重視している」「インフレが今後しつこく続くことを我々は懸念している」と述べて、前日に続き市場の早期利下げ観測をけん制した。BOE金融政策委員会(MPC)のハスケル委員も「総合インフレの低下は、インフレのトレンドを判断する良い指標ではない」との見解を示した。

(3):米中古住宅販売件数は13年振り低水準

米10月中古住宅販売件数は年率換算379万件と市場予想(390万件)を下回り、13年ぶりの低水準に落ち込んだ。販売価格の上昇とローン金利の高止まりで、米中古住宅市場が打撃を受けていることがあらためて浮き彫りになった。

(4):FOMC議事録 利下げへの言及はなし

米連邦準備制度理事会(FRB)は10月31日~11月1日の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表。「委員会は慎重に進む態勢にあり、各会合での政策判断は引き続き、入手する情報の全体像に基づいて行うことで全参加者の意見が一致した」としてデータ重視の姿勢を改めて強調した。「インフレ率はFRBの目標を大きく上回ったままだ」とし「インフレ率を2%に戻すために政策スタンスを十分に制限的に維持することが重要だ」と指摘。また、「インフレ低下の進展が不十分な場合、さらなる引き締めが適切になる」との見解も示し、利下げへの言及は見られなかった。

21日(火)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:149円台への反発は難しい

昨日のドル/円は2カ月ぶり安値から反発。米感謝祭を控えた持ち高調整と見られるドル売り・円買いが先行すると9月14日以来の安値となる147.15円前後まで下落した。しかし、一巡後は自律的に148円台を回復。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が早期の利下げ転換に否定的な見方を示すと148.60円前後まで持ち直した。日足は長い下ヒゲが目立つ小陽線となり、ひとまず底入れした可能性を示唆。本日は戻りを試す展開となってもおかしくなさそうだ。
ただ、明日23日は日本が勤労感謝の日で祝日となり、米国は週末にかけて感謝祭休暇に入る。このため、市場の動意は高まりにくいだろう。148.80円台を通る日足一目均衡表の雲上限などが上値を抑えると見られ、149円台への反発は難しいと見ておきたい。なお、本日のNY市場では米新規失業保険申請件数が発表される。先週の急落の一因となった指標だけに本日も注目したい。

注目の経済指標:米新規失業保険申請件数

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注目のイベント:ブロックRBA総裁講演

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経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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