外為どっとコム トゥデイ
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主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年12月4日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼1日(金)の為替相場
(1):財新製造業PMIは2カ月ぶりに活動拡大を示す
(2):ISM製造業景況指数は横ばい
(3):仏中銀総裁「利上げはもはや完了した」
(4):パウエルFRB議長発言後ドル売り加速

▼1日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:下値は限定的と見る/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

1日(金)の為替相場

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期間:1日(金)午前7時10分~2日(土)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):財新製造業PMIは2カ月ぶりに活動拡大を示す

中国11月財新製造業PMIは50.7と市場予想(49.6)を上回り、2カ月ぶりに活動拡大・縮小の分岐点である50.0を超えた。

(2):ISM製造業景況指数は横ばい

米11月ISM製造業景況指数は46.7と市場予想(47.8)を下回り、前月から横ばいだった。分岐点の50.0を13カ月連続で下回った。構成指数では仕入価格と新規受注が前月から上昇した一方、雇用は低下した。

(3):仏中銀総裁「利上げはもはや完了した」

仏中銀のビルロワドガロー総裁は「何らかの衝撃がない限り、利上げはもはや完了した」との見解を示し「現時点では利下げを検討する用意はないが、2024年に利下げの問題を検討する可能性がある」と述べた。

(4):パウエルFRB議長発言後ドル売り加速

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は「利上げが行き過ぎ必要以上に景気を減速させるリスクと、インフレ抑制のために十分な利上げを実施しないリスクはより均衡している」と発言。政策金利は「かなり制約的な領域に入っている」とし、「われわれは得たいと思ったものを得つつある」と述べた。一方で、「金融緩和の時期を推測するのは時期尚早」「適切であれば追加引き締めの用意がある」として市場の早期利下げ転換の思惑をけん制した。ただ、市場は利下げけん制のトーンは弱く、警戒したほどタカ派的な発言ではなかったと受け止めた模様で、議長の発言後に米長期金利が低下幅を拡大。ドル売りも加速した。

1日(金)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:下値は限定的と見る

1日のドル/円は146円台へと反落。米11月ISM製造業景況指数が予想を下回るとドル売りに傾き、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が追加利上げに慎重な姿勢を示すとドル売りが加速した。パウエル議長は、市場の早期利下げ観測をけん制しつつも、引き締め不足によるインフレ上昇と引き締め過ぎによる景気後退の「リスクは均衡している」と指摘。市場はこれを、警戒していたほどタカ派的ではなかったと受け止めたようで、議長の発言後に米長期金利が低下幅を拡大すると、NY市場終盤には146.66円前後まで下落した。ただ、パウエル議長は「金融緩和の時期を推測するのは時期尚早」「適切であれば追加引き締めの用意がある」とも発言しており、来年3月の利下げ開始を7割以上織り込んだ市場の動きはさすがに行き過ぎだろう。米金利先物市場がこれ以上の確度で利下げの織り込みを進めることは考えにくく、その点からドル/円の下値は限定的と見る。もっとも、日足一目均衡表で下落シグナルとされる三役逆転が再び点灯しており、仮に反発しても雲の下限(147.61円前後)付近では上値が抑えられそうだ。

注目の経済指標:特になし

特になし

注目のイベント:ラガルドECB総裁講演

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経済指標・イベントの結果について

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経済指標カレンダー

神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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