東急池上線はターミナル五反田駅に直結
五反田駅は、JR東日本(山手線)、都営地下鉄(浅草線)、東急電鉄(池上線)の3路線が通る都内でも有数の駅です。
五反田まで約12分
雪が谷大塚から池上線の主要ターミナル駅・五反田まで約12分で行けるのは大きな魅力です。五反田はJR山手線が通っているので、五反田まで出てしまえば都内の主要ターミナル駅である渋谷や新宿、品川、東京への移動も快適です。
五反田駅周辺の大規模再開発
五反田〜大崎駅周辺は、今から約40年前、「再開発事業」そのものが始まった頃に街の再開発が計画・実行されてきたエリアです。
1982年、大崎は東京都の長期基本計画によって「副都心」に位置づけられました。1987年には「大崎ニューシティ(大崎駅東口第1地区)」がオープンし、2002年に五反田駅から大崎駅にかけてのエリア61haが「都市再生緊急整備地域」に指定されると、大規模な開発が次々と実行され、さらに街が大きく変わりました。
これらの再開発により、五反田・大崎駅周辺の地域では就業人口が増加しました。従業者数や事業所数が共に伸び、工場跡地の残るエリアから、オフィスと住宅とが複合する整備された街へと、40年かけて発展を続けてきました。
【大崎の副都心位置づけ前後から現在までの推移】
事務所数 | 991(1978年) | 1,580(2021年) | 159% |
---|---|---|---|
従業者数 | 19,795(1978年) | 90,115(2021年) | 455% |
乗車人員 | 18,954(1975年) | 118,489(2022年) | 625% |
※大崎エリアの事務所数・従業者数(対象:東五反田2丁目、北品川5丁目、大崎1〜3 丁目)、大崎駅の1日平均乗車人員
参考:大崎地区 まちづくり の整備方針(PDF) - 品川区
参考:経済センサス-活動調査 3. 産業(PDF)|品川区の統計 2023(令和5)年-第62回
参考:各駅の乗車人員 2022年度 ベスト100|企業サイト:JR東日本
緊急整備地域内の開発は現在も続いています。今回は、過去に行われた大規模再開発と、いま行われている再開発を紹介します。
大崎・五反田周辺の再開発
北品川五丁目第1地区第一種市街地再開発事業(パークシティ大崎)
緊急整備地域内で最大規模(約3.6ha)の開発事業「北品川五丁目第1地区第一種市街地再開発事業」は、新たな街「パークシティ大崎」として2015年に完成しました。オフィス・商業施設・住居合計7棟で構成されています。
周辺道路の整備を含め、歩いて楽しめる道路、緑豊かな空間の確保など、周辺環境の改善を目指した開発が行われました。品川区とも連携して、交流の場「品川区産業支援交流施設」も設けられています。
五反田・大崎周辺の今後の再開発情報
かつてソニー本社のあった北品川5丁目に、地上19階のオフィスビル「住友不動産大崎ツインビル東館」(北品川五丁目計画)が2022年1月に竣工。この“東館”に続き「住友不動産大崎ツインビル西館」(東五反田二丁目計画)が2024年度竣工予定のほか、イマジカグループの本社跡地を含む「東五反田二丁目第3地区第一種市街地再開発事業」(2027年度竣工予定)が進むなど、複数の事業が動いています。
このほか、緊急整備地域外で行われている開発についても紹介します。
五反田JPビルディング(旧ゆうぽうと跡地 / 五反田計画)
2023年12月、ホテルや結婚式場などの複合施設だった「旧ゆうぽうと」跡地に大規模複合施設「五反田JPビルディング」が竣工しました。
地上20階、地下3階、高さ約97m、延床面積約69,000㎡で、オフィス、ホテル、多目的ホール、商業施設などで構成されます。高層階には星野リゾートによるホテル「OMO5東京五反田」が入居。品川区の運営するホールや、サウナ併設のシェアオフィス、多彩な食を楽しめるフードホールなどが入り、2024年春に開業予定です。
五反田はスタートアップの街
近年、五反田はベンチャー・スタートアップの集まる街として活気づいています。2018年に五反田のスタートアップ6社(freee株式会社、セーフィー株式会社、株式会社トレタ、株式会社よりそうなど)が「一般社団法人五反田バレー」を立ち上げ、品川区もベンチャー企業に助成金を出すなど、官民ともにまちづくりが行われています。
参考:五反田バレーアクセラレーションプログラム2023/品川区中小企業支援サイト
五反田はベンチャー企業が集まる街として認知され、新しいエネルギーが発信される街として賑わいをみせています。再開発により住環境も整い、副都心「大崎」のお隣として安定した発展が見込まれます。
次に、上記のような発展を続ける五反田から延びる、隠れ家的池上線を紹介します。
雪が谷大塚、千鳥町、池上、蓮沼の基本情報
人口推移
2008年から2021年にかけ、雪が谷大塚、千鳥町、池上、蓮沼いずれの駅でも人口が増加しているのがわかります。
次に、実際のまちの様子をご紹介します。
現在のまちの様子※2021年4月時点
駅周辺のまち並み
- 雪が谷大塚(五反田まで約12分、蒲田まで約10分)
- 千鳥町(五反田まで約17分、蒲田まで約6分)
- 池上(五反田まで約19分、蒲田まで約4分)
- 蓮沼(五反田まで約21分、蒲田まで約2分)
雪が谷大塚(五反田まで約12分、蒲田まで約10分)
雪が谷大塚駅は池上線の中間にあたり、五反田駅から8駅、蒲田駅から6駅のところにあります。東急池上線・多摩川線の車両基地が隣接しており、朝や夕方を中心に当駅始発の列車を利用することもできます。
駅の南口に商店街があり買い物がしやすく、西口から出て環八通りの交差点には田園調布警察署もあるため、治安の良い街となっています。
雪が谷大塚駅から徒歩10分のところには、福山雅治さんの曲「桜坂」のモチーフにもなっている「桜坂」があります。春には約30本の桜が開花し、お花見スポットとして多くの人が訪れます。
商店街には昔ながらのお店や、チェーン店、スーパー、八百屋などがあり、生活するには十分な環境です。お店が充実する一方で治安もよく、閑静な住宅街であるため安全で安心、隠れ家的な住環境です。
千鳥町(五反田まで約17分、蒲田まで約6分)
千鳥町駅は五反田駅から11駅、蒲田駅から3駅のところにあります。駅周辺はマンションや戸建てが多く住宅街が広がっており、落ち着いた雰囲気を持っています。
駅から徒歩3分のところには広さ6,200㎡の敷地を持つ「千鳥いこい公園」があります。高低差の多い地形を利用して造られた緑豊かな公園です。春には桜、秋には紅葉など、季節の移ろいを感じられます。
駅周辺には生活に必要な環境が整っており、一人暮らしからファミリーまでさまざまな層が暮らすことができます。
千鳥町駅は、西に走る東急多摩川線「下丸子駅」へもアクセスしやすい場所のため、下丸子駅経由で中目黒・渋谷方面への移動もできます。
池上(五反田まで約19分、蒲田まで約4分)
池上駅は五反田駅から12駅、蒲田駅から2駅のところにあります。駅周辺は再開発で整備され、非常に綺麗です。駅前には商店街などもあります。古き良き懐かしい雰囲気と新しさが共存する街並みから、のんびりとした落ち着いた雰囲気が伝わってきます。
エトモ池上
「エトモ池上」は2021年3月30日にオープンした駅直結の複合商業施設で、飲食店やスーパーなどが入っています。4階にある区立図書館と隣のスターバックスでは、コーヒーや本を互いに持ち込むことができるようになっており、駅ナカで読書の時間を楽しむことができます。
池上本門寺
駅から本門寺通りを歩いて10分のところには日蓮宗の大本山である「池上本門寺」があります。毎年10月12日には日蓮上人の遺徳を偲ぶ「御会式(おえしき)」が行われ、全国から約30万人の参拝者が訪れます。春には桜も綺麗で、関東では数少ない笹部桜も咲いています。
駅周辺には商店街だけでなく、飲食店やスーパーなども揃っており生活環境が整っています。
蓮沼(五反田まで約21分、蒲田まで約2分)
蓮沼駅は五反田駅から13駅、蒲田駅からは1駅のところにあります。駅前は住宅中心ですが、コンビニやスーパーなども点在しており買い物にも困りません。
10分ほど歩けば、隣の蒲田駅に行くこともできます。蒲田駅からJR京浜東北線を使えば、品川駅や川崎駅などほかのターミナル駅にアクセスでき非常に便利です。また、徒歩で10分強の京急蒲田駅まで足を伸ばせば京急空港線が利用できるほか、蒲田駅からは羽田空港行きの路線バスも出ているため、羽田空港へのアクセスも便利です。
落ち着きと便利さが共存するまち
品川区から大田区にかけて走る池上線は、知る人にとっては安定の、人気のある路線です。五反田駅と蒲田駅、また途中駅の旗の台駅で乗り換えることで、都内へも神奈川県へも大変便利です。
今後も発展を続ける五反田駅と蒲田駅の間に位置するまちは親しみやすく、地域ぐるみで治安もよく、暮らしやすいエリアといえます。
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