外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年12月21日8時40分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼20日(水)の為替相場
(1):本邦貿易収支 2カ月連続赤字
(2):英CPI 大幅に鈍化
(3):楽観姿勢を強める米消費者
(4):米国株急落

▼20日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:方向感の出にくい相場展開が続きそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

20日(水)の為替相場

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期間:20日(水)午前7時10分~21日(木)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):本邦貿易収支 2カ月連続赤字

日本11月貿易収支(通関ベース)は7769億円の赤字となり、赤字額は市場予想(1兆0001億円)より少なかった。
輸出が振るわず2カ月連続の貿易赤字となったが、赤字額は前年比-62.2%と大幅に減少した。

(2):英CPI 大幅に鈍化

英11月消費者物価指数(CPI)は前月比-0.2%、前年比+3.9%と市場予想(+0.1%、+4.3%)を下回った。食品やエネルギーなどを除いたコアCPIも前年比+5.1%と予想(+5.6%)を下回り、前月(+5.7%)から大幅に伸びが鈍化した。これを受けて英中銀(BOE)が早ければ来年3月にも利下げを行うとの見方が広がりポンドが下落した。また、独11月生産者物価指数(PPI)が前年比-7.9%と市場予想(-7.5%)を下回ったことで独長期金利が低下するとユーロも下落した。

(3):楽観姿勢を強める米消費者

米12月消費者信頼感指数は110.7と市場予想(104.5)を上回り、前月(101.0)から上昇。米消費者が労働市場とインフレの先行きについて楽観姿勢を強めていることが示された。また、同時に発表された米11月中古住宅販売件数は年率換算382万件と予想(378万件)を上回った。

(4):米国株急落

世界的な長期金利の低下を好感して上昇していた米国株が終盤に急反落。連日の高値更新で過熱感があったと見られ利益確定売りが出た模様。株価の下落につれて豪ドルも反落した。

20日(水)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:方向感の出にくい相場展開が続きそう

昨日のドル/円は米長期金利の低下を背景に小幅安となった。英11月消費者物価指数(CPI)が予想以上に鈍化したことで英長期金利が大幅に低下する中、米長期金利にも低下圧力が波及すると143.27円前後まで下落した。その後、143円台後半へと買い戻されたが米国株が連日の上昇の反動で下落したためドル買い・円売りは続かず前日比0.2%安の143.58円前後で取引を終えた。もっとも、米10年債利回りが5カ月ぶりの水準に低下した割にドル/円の下値は堅かったとも言える。日銀金融政策決定会合を前日に終えたことで海外勢の多くがクリスマス休暇入りしたと見られ、市場の動意が薄れているようだ。ドル/円は145.00円付近を上抜けない限り、上昇トレンド復活の機運は高まらないと見られる一方、長期サポートラインが通る140.00円付近を下抜けなければ、下攻めのムードも高まりにくいと考えられる。そうした中で本日も143円台を中心に方向感の出にくい相場展開が続きそうだ。

注目の経済指標:米GDP確報値

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注目のイベント:特になし

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経済指標・イベントの結果について

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経済指標カレンダー

神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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