主要通貨ペア（ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円）について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 ：2023年12月27日8時20分
執筆・監修：株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼26日（火）の為替相場
（１）：米住宅関連指標は予想を下回る
（２）：原油高・株高で豪ドル上昇
▼26日（火）の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し：実需フローによる不規則変動に注意/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
26日（火）の為替相場
期間：26日（火）午前7時10分～27日（水）午前6時55分 ※チャートは30分足（日本時間表示） 出所：外為どっとコム
（１）：米住宅関連指標は予想を下回る
米10月FHFA住宅価格指数は前月比+0.3％（予想+0.5％、前回+0.7％）、同ケースシラー住宅価格指数は前年比+4.87％（予想+4.99％、前回+3.92％）だった。
（２）：原油高・株高で豪ドル上昇
イエメンの親イラン派武装組織フーシ派による紅海での船舶攻撃が相次ぐ中、NY原油（WTI）が一時1バレル76ドル台へ上昇。NYダウ平均が一時37600ドル台を回復して20日に付けた史上最高値に迫るなど米国株も上昇した。資源高・株高を受けて豪ドル買いが強まると豪ドル/円は97.20円台に上伸した。
26日（火）の株・債券・商品市場
ドル/円 外為注文情報（FX板情報・オーダー状況）
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し：実需フローによる不規則変動に注意
昨日のドル/円は強もち合いの展開。海外勢の多くが不在で薄商いの中、米株高や原油高を背景に円売りがやや優勢となり142.63円前後まで上昇した。ただ、資源国通貨に対するドル安などを重しに伸び悩むと前日比で5銭ほどドル高・円安の142.37円前後で取引を終えた。本日はオセアニアや欧州がクリスマス休暇明けとなるが、四半期末・年末の接近に伴い引き続き動意は限られそうだ。もっとも、日銀が公表する12月会合の主な意見には念のため注目しておきたい。同会合ではマイナス金利の解除を見送り、植田総裁が早期の解除に向けたヒントも示さなかったとして失望的に円安に振れた。そうした裏側で早期正常化に向けた政策委員の主張が高まっていなかったか確認したい。そのほか、本日は年内受け渡し最終日となることから9時55分の仲値公示や25時のロンドン・フィキシングの前後を中心に実需フローによる不規則変動が起きる可能性もあるため注意が必要だろう。
注目の経済指標：リッチモンド連銀製造業指数
注目のイベント：米5年債入札
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
経済指標カレンダー
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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