主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2024年1月16日8時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼15日(月)の為替相場
(1):中国人民銀行 金利を据え置き
(2):独連銀総裁「インフレはまだ高すぎる」
▼15日(月)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:上下双方向に変動するリスク/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
15日(月)の為替相場
期間:15日(月)午前7時00分~16日(火)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):中国人民銀行 金利を据え置き
中国人民銀行(PBOC)は1年物中期貸出制度(MLF)の金利を2.50%に据え置くと発表。市場は2.40%への引き下げを見込んでいた。一方で、MLFを通じた資金供給を9950億元とし、市場予想(9000億元)を上回る規模で流動性を強化した。市場では、PBOCの利下げ見送りを受けて2月に預金準備率を引き下げる可能性がさらに高まったとの見方が広がった。
(2):独連銀総裁「インフレはまだ高すぎる」
独連銀のナーゲル総裁は「インフレはまだ高すぎる」として「利下げの議論は時期尚早」と発言。「利下げを考える前に、夏の休暇を待つことができるかもしれない」との考えを示した。その後、オーストリア連銀のホルツマン総裁は、中東の地政学リスクを指摘した上で「2024年は利下げを全く想定すべきではない」と強調した。
15日(月)の株・債券・商品市場
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:上下双方向に変動するリスク
昨日のドル/円は米国の祝日で薄商いの中、145円台後半へと上昇。日経平均先物が夜間取引で36100円台に続伸すると、ロンドン市場で145.95円前後までドル高・円安に振れた。本日も日本株高・円安の展開が続くか注目される。1989年に付けた史上最高値3万8957円も視野に入ってきた日経平均株価の動きをまずは確認したい。
そのほか、連休明けのNY市場ではウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事の講演に注目が集まりそうだ。ウォラー理事は、ワシントンDCのブルッキングス研究所で経済見通しと金融政策について日本時間25時から講演を行う。昨年11月、本来タカ派と目されていた同理事が「数カ月後の利下げ開始」に言及したことが話題になった。市場は、先週の米インフレ統計で3月利下げの観測を再び強めているだけに、その発言内容に注目したい。本日のドル/円は上下双方向に変動するリスクがあると見ている。
注目の経済指標:英雇用統計
注目のイベント:ウォラーFRB理事講演
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
経済指標カレンダー
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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