主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2024年1月22日8時40分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉
目次
▼19日(金)の為替相場
(1):鈴木財務相 円安をけん制
(2):英国のリセッション入りリスク高まる
(3):ミシガン大消費者信頼感指数 約2年半ぶりの高水準
▼19日(金)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:円が売られやすい状況は続く/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
19日(金)の為替相場
期間:19日(金)午前7時10分~20日(土)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):鈴木財務相 円安をけん制
鈴木財務相は、「為替市場の動向に注視していきたい」「為替相場はファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要」と発言。急速に進む円安をけん制した。
(2):英国のリセッション入りリスク高まる
英12月小売売上高は前月比-3.2%、前年比-2.4%と市場予想(-0.5%、+1.1%)を大幅に下回った。英経済が2023年第4四半期に景気後退(リセッション)入りしたリスクが高まった。
(3):ミシガン大消費者信頼感指数 約2年半ぶりの高水準
米1月ミシガン大消費者信頼感指数は78.8と市場予想や前月(70.1、69.7)を大幅に上回り2021年7月以来の高水準となった。 ただ、構成指数の一つである1年先のインフレ期待は2.9%と市場予想や前月(ともに3.1%)を大幅に下回ったほか、同時に発表された米12月中古住宅販売件数は378.0万件と予想(384.0万件)に反して悪化。 これを受け、ドル/円は一時148.08円前後まで下落したのちに148.53円前後まで切り返すなど神経質な動きとなった。
19日(金)の株・債券・商品市場
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:円が売られやすい状況は続く
19日のドル/円は、年初から約3週間で8円近く円安が進行していることを受けて鈴木財務相が円安をけん制したが影響は限定的。日経平均株価の大幅な上昇や日米金利差の拡大を背景に一時148.80円前後まで上値を伸ばした。
市場は本日から始まる日銀金融政策決定会合に注目している。明日の発表ではマイナス金利の解除やYCC(長短金利操作)の撤廃は見送られる公算が大きく、緩和修正時期に関しても不透明感が強い。 また、米1月ミシガン大消費者信頼感指数の結果を受けて市場の織り込む米国の3月利下げ観測は50%を下回る水準まで低下してきている。 そのため、円が売られやすい状況は続く。本日のドル/円は米長期金利を睨んだ値動きとなろう。 節目となる150円に接近すると本邦財務省・日銀による為替介入への警戒感からドル/円の上昇圧力は抑えられそうだ。
注目の経済指標:特になし
特になし
注目のイベント:中国ローンプライムレート
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※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
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経済指標・イベントの結果について
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経済指標カレンダー
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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