主要通貨ペア（ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円）について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 ：2024年1月23日8時20分
執筆・監修：株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼22日（月）の為替相場
（１）：中国人民銀 LPRを据え置き
（２）：日経平均 約34年振りの高値を付ける
（３）：NYダウ平均 過去最高値を更新
▼22日（月）の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し：円安進行のリスクを警戒/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
22日（月）の為替相場
期間：22日（月）午前7時00分～23日（火）午前6時55分 ※チャートは30分足（日本時間表示） 出所：外為どっとコム
（１）：中国人民銀 LPRを据え置き
中国人民銀行（PBOC）は貸出金利の指標となるローンプライムレート（LPR）を、1年物3.45％、5年物4.20％に据え置くと発表。市場では、人民元相場の下落などがPBOCの緩和余地を狭めているとの見方が大勢で、据え置きは予想通りだった。なお、豪ドル/円は日本株の上昇を受けて昨年12月4日以来の高値となる97.88円前後を付けたが、その後は中国株の続落などを背景に売りが優勢となった。
（２）：日経平均 約34年振りの高値を付ける
日経平均株価は前日比583.68円高の36546.95円で取引を終了。一時36571.80円まで上昇して1990年2月以来の高値を付けた。
（３）：NYダウ平均 過去最高値を更新
NYダウ平均は前日比138.01ドル高の38001.81ドルで取引を終了。一時38109.20ドルまで上伸して過去最高値を更新した。
22日（月）の株・債券・商品市場
ドル/円 外為注文情報（FX板情報・オーダー状況）
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し：円安進行のリスクを警戒
昨日のドル/円は148円を挟んで一進一退の展開。新規の手掛かり材料を欠く中、148円台前半では上値が重かった一方で147円台後半では下値が堅く、前日比ほぼ変わらずの148.13円前後で取引を終えた。
本日は日銀の金融政策発表に関心が集中しそうだ。市場では、日銀が今回も大規模金融緩和の継続を決めるとの見方が大勢。今回発表する展望リポートで今年度の物価見通しを下方修正する方向で検討しているとの観測報道もあった。とはいえ、次回の展望リポートが発表される4月にはマイナス金利の解除やYCC（イールドカーブ・コントロール）の撤廃などの政策修正に踏み切るとの期待は根強い。本日は、日銀が発表する声明文や植田総裁の会見に、政策修正に関するヒントがあるか注目が集まっている。なお、昨年10月および12月の会合では、そうした期待が裏切られる形で（10月はYCCの再柔軟化を決めたにもかかわらず）円安が進行した。今回も円安進行のリスクを警戒すべきではないだろうか。
注目の経済指標：日銀金融政策決定会合
注目のイベント：植田総裁定例記者会見
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
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経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
経済指標カレンダー
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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