南アランド見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

総括

FX「堅調、先週は最強。4日連続陽線、5週連続陽線」南アランド見通し

「通貨8位、株価17位」
「予想レンジ 南アランド円7.6-8.1」

(ポイント)
*堅調、先週は最強。4日連続陽線、5週連続陽線
*政策金利は据え置き、中銀総裁はタカ派的コメント
*12月の消費者物価伸び幅縮小
*今週は12月貿易収支、1月ABSA製造業PMIの発表
*成長は電力問題次第
*今年は大統領選挙の年
*11月小売売上は弱い
*フィッチが格付据え置き
*ズマ元大統領がANCを離脱、総選挙は混迷
*資金の海外流出が進む
*中国と南アの関係は強化されている
*AGOAの特恵待遇は継続
*選挙前で財政支出増加したいが、財政赤字も大きい
*グレイリストには2025年まで残る
*人口は増加、白人は減少

(先週は最強通貨)
先週は対円で1.29%高、対ドルで1.28高で週間最強通貨となった。年初からの順位も
11位から8位と上昇した。
全南ア株価指数は先週3.34%上昇、年初来はまだ2.35%安。10年国債利回りは9.76%でこれは昨年末の9.77%とほぼ変わらず。
去年も月間最強通貨を4回も取りながら、年間では11位となるなど、ボラティリイティの高い通貨でもある

(政策金利は据え置き)
南ア中銀は先週、主要政策金利を8.25%に据え置くと決定した。据え置きは4会合連続。中銀は、利下げを正当化するような明確なディスインフレ傾向はまだ見られないとした。クガニャゴ中銀総裁によると、今回の決定は全会一致。予想も8.25%。

(12月の消費者物価伸び幅縮小)
12月の消費者物価(CPI)は前年同月比5.1%上昇と、伸びは2カ月連続で縮小し、中銀が目標とする3-6%のレンジ内にとどまった。 11月は5.5%上昇。ただ、中銀はインフレ目標の回復に向けたペースは鈍いと指摘。中銀総裁は「インフレは予想よりも粘り強い状況が続いており、インフレ率が目標レンジの中間値に向けて低下していることを示す明確なトレンドは見られていない」と述べた。
中銀の今後の動きについて、多くのエコノミストは7月に利下げが開始され、年内の合計の利下げ幅は0.75-1.25%になるとの見方を示している。

(今週の見どころ)
今週は12月貿易収支、1月ABSA製造業PMIの発表がある。貿易黒字が定着出来るか、また製造業PMIが50以上を維持出来るかがポイントだ

(南アの先行き、BOAの見方)
BOAのサブサハラのアナリスト、ルシケ氏は、「南アは今年後半の選挙に向けて、政策に対する信頼の急落に苦戦しているものの、与党ANCは小規模政党と連立を結成すると予想されている。野党があまりにも細分化されており、結果的に連立政権が形成されれば改革を推進する可能性が高いため、2024年の選挙は現状を再現することになるだろう」と述べた。
「今年は多忙な年になるだろう。昨年のGDP成長率が0.5%だったのに対し、今年は1.5%成長すると考えている」と述べた。
これは、発電所の一部が現在稼働しており、停電が減少したためと考えられる。企業や家庭も太陽光発電などの代替電源への投資を行っている。
これを支援するのは、今年下半期に予定されている南ア中銀による利下げプログラムだろう。ルシケ氏は、インフレ率も2023年の平均6%に対し、今年は平均5%になると予想していると述べた。

テクニカル分析(ランド/円)

ボリバン2σ上限へ、4日連続陽線、5週連続陽線

日足、ボリバン2σ下限から一時上限に達した。雲の中に上昇。
1月25日-26日の上昇ラインがサポート。11月16日-1月26日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
週足、ボリバン2σ下限から中位へ回復。雲の上に出る。5週連続陽線。1月2日週-22日週の上昇ラインがサポート。11月13日週-1月22日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線上向き。
月足、今年は陽線スタート。6月-12月の上昇ラインがサポート。11月-12月の下降ラインを上抜く。22年6月-23年11月の下降ラインが上値抵抗。5か月線上向き、20か月線下向き。
年足、2023年は円とデッドヒートを繰り返しほぼ同位の10位。今年は円を引き離す。21年-23年の上昇ラインがサポート。08年-22年の下降ラインが上値抵抗。

南アランド見通し
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喜望峰

南ア国民が多く移住する国

南ア国民が多く移住する国は以下の通り。

1 イギリス217 180 (2021年)
2 オーストラリア206 730 (2022)
3 アメリカ合衆国 139 332 (2022)
4 ニュージーランド 71 382 (2018)
5 カナダ51 590 (2021)
6 オランダ28 466 (2023)
7 アイルランド15 886 (2022)
8 ポルトガル10 630 (2021)

負荷削減、景気低迷、犯罪の影響で南ア人の海外移住が増えている。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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