飲食店の倒産が増加する可能性も

東京商工リサーチによると、2023年の飲食業の倒産(負債1000万円以上)件数が893件(前年度比71.0%増)となり、コロナ禍で倒産が急増した2020年(842件)を超え過去最多を更新した。

このうち居酒屋の倒産件数は全体の20%ほどを占めており、負債総額では全体の半分を占めた。

コロナ関連支援策が終了したのに加え、売上高がコロナ禍前の状態に戻らない中、人手不足や物価高が収益を圧迫したのが倒産件数増加の要因で、東京商工リサーチでは「今後も廃業や倒産が増加する可能性が高い」としている。

厳しい経営環境にある居酒屋業界で、出口の見え始めた大手チェーンだが、果たしてこのまま順調に回復軌道に乗ることはできるだろうか。

文:M&A Online