主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2024年3月12日8時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼11日(月)の為替相場
(1):本邦GDPはプラスに修正
(2):米インフレ期待が上昇
▼11日(月)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:米CPI次第では145円台も/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
11日(月)の為替相場
期間:11日(月)午前7時00分~12日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):本邦GDPはプラスに修正
日本10-12月期国内総生産(GDP)・改定値は前期比年率+0.4%と速報値(-0.4%)からプラスに修正されたものの、市場予想(+1.1%)は大きく下回った。GDPの半分以上を占める個人消費が前期比-0.3%に下方修正(速報値-0.2%)されたことが影響した。
(2):米インフレ期待が上昇
NY連銀が発表した2月の米消費者のインフレ期待は1年先が3.04%でほぼ横ばいだったものの、3年先は2.71%、5年先が2.89%とそれぞれ半年ぶりの水準に上昇した。
11日(月)の株・債券・商品市場
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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:米CPI次第では145円台も
昨日のドル/円は終値ベースで約0.1%の小幅安。日本株や欧州株の下落を眺めて146.49円前後まで弱含む場面もあったが、前週金曜日の米2月雇用統計後に付けた安値の146.47円前後が意識されて下げ渋ると、NY市場では買い戻しが優勢となった。ただ、147円台に入ると上値が重くなり、5日続落となる146.94円前後で取引を終えた。
本日も米2月消費者物価指数(CPI)の発表をNYタイムに控えて147円台前半の上値は重そうだ。米2月CPIの市場予想は前年比+3.1%と前月から横ばいとなる見通しで、食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年比+3.7%と前月(+3.9%)からの鈍化が見込まれている。ドル/円が147円台前半の上値の重さを払拭するためには、米2月CPIの予想外の上振れが必要だろう。反対に予想以上の鈍化となれば145円台に差し込む可能性もある。来週19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)前としては最後の重要なインフレ統計だけに、米2月CPIの結果に注目が集まりそうだ。
注目の経済指標:米2月CPI
注目のイベント:ベイリーBOE総裁発言
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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