この記事は2024年3月12日に「CAR and DRIVER」で公開された「【魅力あるクルマのルーツ/復刻版カタログ】すべてがSクラス基準。メルセデス・ベンツの凄みが宿るコンパクトセダン、190Eの肖像」を一部編集し、転載したものです。
1987年 メルセデス・ベンツ190E(W201型)
メルセデス・ベンツCクラスのルーツ、190E(W201型)の復刻版カタログ。190Eシリーズは、メルセデス・ベンツ初のコンパクトモデルとして1982年に本国デビュー。日本では1985年から正式輸入がスタートした。1993年発表の第2世代から「Cクラス」を名乗り、現行Cクラスは5世代目にあたる。
190Eは「最善か無か」というメルセデスの当時の企業ポリシーを反映し、すべてに完璧を目指すクルマ作りでライバルを圧倒。Sクラスの忠実な縮小版ともいえる端正なスタイリングをはじめ、安全性、入念な作り込みは世界最高水準。なかでも「シャシーはエンジンよりも速く」という考えに基づいた、リア・マルチリンク式サスペンションが目を引いた。
写真のカタログは1987年版(変型40㌻編集/原寸299×210mm)。1987年モデルのラインアップは全6グレード構成。2リッター直4(115ps)を積む190E/190Eアンファング/190Eコンプレット、2.6リッター直6(165ps)の190E2.6、2.5リッター直5ディーゼル(90ps)の190D2.5に加え、コスワースチューンの2.3リッター直4DOHC16V(175ps)を搭載した190E2.3-16を設定していた。ボディサイズは全長×全幅×全高4420×1680×1385mm。トランスミッションは4速ATを基本に、一部グレードで5速MTが選べた
※資料提供/ブックガレージ
Writer:横田宏近(CD編集部)、Photo:Mercedes-Benz
(提供:CAR and DRIVER)