主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2024年3月19日8時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼18日(月)の為替相場
(1):中国の経済指標はまちまちの結果
(2):日銀利上げ報道に一時的に反応
▼18日(月)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:円売り再開のきっかけになる可能性も / ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
18日(月)の為替相場
期間:18日(月)午前7時00分~19日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):中国の経済指標はまちまちの結果
中国2月鉱工業生産は前年比+7.0%と市場予想(+5.2%)を上回った一方、同小売売上高は前年比+5.5%と市場予想(+5.6%)を僅かに下回った。また、中国2月不動産投資は前年比-9.0%と市場予想(-8.0%)以上の落ち込みとなった。
(2):日銀利上げ報道に一時的に反応
日本経済新聞は「日銀が大規模緩和解除へ、19日決定」として、物価2%目標を持続的に達成できる見通しが立ったと判断し、17年ぶりの利上げに踏み切ると断定的に報じた。これを受けてやや円買いに傾いたが、反応は一時的だった。
18日(月)の株・債券・商品市場
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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:円売り再開のきっかけになる可能性も
昨日のドル/円は149円台前半を中心にほぼ横ばいの展開。日銀の金融政策を見きわめたいとのムードが広がる中、148.91~149.33円前後の狭いレンジでもみ合った。
複数の報道によれば、日銀は本日マイナス金利の解除とイールドカーブ・コントロール(YCC)の撤廃、および上場投資信託(ETF)の買い入れ終了などを決めると見られる。ただし、一定規模の国債を買い入れる量的緩和は今後も続ける見通しだ。したがって、日銀の政策変更は「異次元の金融緩和」から「普通の金融緩和」への移行に過ぎず、円安の流れを止める力はないとの見方が多いのも事実。仮に日銀が17年ぶりの利上げを決めても、今後の追加利上げに慎重な姿勢を示せば円売り再開のきっかけになる可能性もあるだろう。声明文の最終段落で示されるフォワードガイダンス(先行きの指針)や植田総裁の会見に注目したい。また、日銀の「ハト派利上げ」を先取りする形で昨日大幅高となった日本株の動きにも注目だ。
注目の経済指標:日銀金融政策決定会合
注目のイベント:植田日銀総裁定例記者会見
※時間は日本時間での表示になります。
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※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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