2028年から2030年まで間に売上高3000億円を達成
SHIFTの中期成長戦略「SHIFT3000」では、2028年から2030年までの間に売上高3000億円を達成するために「既存事業のオーガニックな成長」と新規事業である「プラットフォーム事業の立ち上げ」に加え、「M&A戦略の強化」の三つのテーマに取り組み、加速度的な成長を目指す。
M&Aは、サービス体制の強化やサービス供給力の増強、顧客基盤の獲得などを目的に、ITガバナンス、アプリケーション、インフラ、ネットワーク、データセンター、ソフトウエアサービスの6分野で企業を選定していく。
SHIFTグループにない新しい商材を持っている企業や、事業継承に課題を抱えている企業などを対象に、付加価値が高く、すぐに利益貢献ができる企業に絞っていく考えだ。
また、子会社のSHIFTグロース・キャピタル(東京都港区)では、これまでSHIFTが蓄積してきたM&AやPMI(M&A後の統合作業)などのノウハウを活かし、幅広い企業を対象にM&Aを実施する。
既存事業であるソフトウエアテストでは採用活動を強化する方針で、このために独自の検定ツールを導入し、これによってIT経験の有無に関わらず SHIFTで活躍できる優秀な人材の獲得を目指す。
合わせて営業活動も拡充し、顧客1社当たりの売上高を伸ばすとともに、新規顧客を獲得するため、営業人員を増員するなどして営業体制を強化する。
プラットフォーム事業は、これまでソフトウエアテスト事業を中心に、さまざまな事業を展開してきた知見(エンジニアに関するスキルと単価情報、 開発案件に関する発注額や与信情報など)を活かして、エンジニアと開発案件のマッチングプラットフォーム事業の構築を予定している。
同社では、これら三つの分野でバランスよく事業を構成し、2028年から2030年までの間に計3000億円の売り上げを目指す計画だ。M&Aの出番は多そうだ。
文:M&A Online