“Time”をテーマに、次世代モビリティの未来を表現する没入型体験アートを展示

LEXUS、ミラノデザインウィーク2024に出展
(画像=「Car Me」より引用)

LEXUSは、イタリア・ミラノで開催される世界最大のデザインイベント、「ミラノデザインウィーク2024」※1に出展し、世界中のクリエーションが集結するトルトーナ地区の中心であるスーパースタジオ・ピュー内アートポイント、アートガーデンにおいて、インスタレーション「Time」を公開しました。この展示は、2024年4月21日(日)まで開催されます。

Chief Branding Officerであるサイモン・ハンフリーズは「LEXUSは、創業以来、ラグジュアリーカーの常識を打破する挑戦をし続け、商品とサービスの両面で限界を押し広げることで、お客様一人ひとりにユニークで期待を超える新しい体験を創造してきました。今回、私たちがお届けするインスタレーションのテーマは”Time”です。私たちは、体験と時間は一組の概念だと考えています。時間がないと、体験は出来ない。私たち人間にとって時間は、ただ過ぎ去るものではなく、特別な体験を与えてくれるものです。人間中心の思想を大切にするLEXUSにとって、新たな体験提供は、人と時間の関係を探求することから始まると信じています。」と述べました。

インスタレーション「Time」では、ソフトウェアが未来を予見しながら、クルマを通じた一人ひとりの体験価値の可能性を新たに広げ、絶え間なく進化し続けていくというテクノロジーによる未来の無限の可能性に対するブランドの想いを表しています。また、カーボンニュートラルとラグジュアリーが両立する世界を目指し、エネルギーとソフトウェアに向き合いモビリティの革新を進めていくというレクサスの意志も表現しています。

今回は、同敷地内にLEXUSの次世代バッテリーEVコンセプト「LF-ZC」(Lexus Future Zero-emission Catalyst)に着想を得た2組のデザイナーによる作品を出展。アートポイントでは、ハードウェアとソフトウェアの相乗効果によって無限に進化し続ける次世代モビリティの世界を表現した吉本英樹氏(Tangent)による『BEYOND THE HORIZON』。音楽家の渋谷慶一郎氏を起用し、音でも来場者を没入感のある世界へと誘います。アートガーデンでは、カーボンニュートラルな未来の実現を目指し、ソーラーデザインとテクノロジーに向き合ったマーヤン・ファン・オーベル氏による『8分20秒』を展示しています。

なお、4月15日(月)18時30分より、吉本英樹氏(Tangent)、渋谷慶一郎氏、マーヤン・ファン・オーベル氏、サイモン・ハンフリーズがオープニングセレモニーに登壇し、本インスタレーションに込めた想いをプレゼンテーションしました。

■インスタレーション「Beyond the Horizon」

LEXUS、ミラノデザインウィーク2024に出展
(画像=「Car Me」より引用)

ソフトウェアにより常にアップデートされ、従来の乗り物としての役割以上に、お客様との会話を通じて、一人ひとりに寄り添いながらパーソナルな体験価値をもたらす、モビリティの未来に対するLEXUSの考えを体現した作品です。一列に並んだ約2mのインタラクティブ・スカルプチャーは、全く同じ外装でありながら、それぞれに個性の異なる光の表情を持ちます。その中央には、未来に向けた探求と革新の象徴として、LEXUSの次世代バッテリーEVコンセプト「LF-ZC」が佇みます。

伝統的な職人技術と最先端のテクノロジーの融合は、この作品のもう一つの主題です。1,500年以上続く越前和紙によって、高さ4m、幅30mもの巨大なスクリーンを構成し、刻々と移ろい変わる水平線の情景をそこに映し出しました。この和紙には、「LF-ZC」にも採用された、環境への配慮とラグジュアリーなデザインを両立する素材として竹が漉き込まれており、未来に向かいながらも、日本の伝統素材や匠の技を尊重するLEXUSの姿勢を現しています。

音楽は渋谷慶一郎氏が担当し、自身のサウンド・インスタレーション作品「AbstractMusic」を本展示コンセプトに合わせて新たに制作しました。会場に張り巡らされた31台のスピーカーの間を、プログラミングによって膨大なサウンドデータからリアルタイムに生成された音像が動き回り、無限の変化を繰り返すため二度と同じ瞬間は訪れません。夜明けから日没へと変化する水平線の移ろい、その彼方への案内人としての「LF-ZC」と10体のスカルプチャー、そして「Abstract Music」が三位一体となり、唯一無二のパーソナルな時間と没入体験を創出します。 尚、時間によって変化するレクサス専用の5つの香りで来場者をお出迎えし、時のうつろいや変化の中に美しさを見出す、日本ならではの五感を通したおもてなしをお楽しみください。

■インスタレーション「8分20秒」

LEXUS、ミラノデザインウィーク2024に出展
(画像=「Car Me」より引用)

カーボンニュートラルとラグジュアリーの両立を目指し、エネルギーとソフトウェアに向き合いモビリティの革新を進めていくというレクサスの意志を表現。「LF-ZC」を原寸大で表現したインスタレーションは、太陽光発電を利用しており、有機薄膜太陽電池(OPV)シートからエネルギーを取り入れ、内蔵されたバッテリーに蓄積します。来場者の動きに反応する人感センサーを搭載し、自然環境の相乗効果を表現しています。

太陽から光が地球に到達するまでの時間にちなんで名づけられた「8分20秒」は、LF-ZCにインスピレーションを得ており、周りには太陽を想起させる展示物、ホログラフィーで出来た木々、そして、ベンチが配置されてます。マーヤン・ファン・オーベル氏のソーラーランプ作品「Sunne」を16個、円形に配置したこの太陽は、レクサスが開発した新しい竹繊維でできたセンサーに来場者が触れることで色が変わり、来場者一人ひとりの朝日を演出しています。

また、インスタレーションには竹の揺らめきなどの自然音がインスタレーションから発せられ、「LF-ZC」の内装に採用された竹素材に由来しており、聴覚的にも表現しています。

※1イタリア・ミラノで行われる世界最大のデザインエキシビション。家具メーカーやファッションブランドが独自性をアピールする様々なイベントを開催。

【出展情報】

日時:4月16日(火)~21日(日)、午前11時-午後9時 (21日(日)は午後6時に閉館)
会場:スーパースタジオ・ピュー内アートポイント、アートガーデン(Superstudio Piu)
住所:Via Tortona,2720144-イタリア、ミラノ
展示:吉本英樹氏(Tangent)によるインスタレーション『BEYOND THE HORIZON』(アートポイント)
マーヤン・ファン・オーベル氏によるインスタレーション『8分20秒』(アートガーデン)
主催:Lexus International

【『BEYONDTHEHORIZON』アーティスト・プロフィール】

吉本英樹(Tangent)

LEXUS、ミラノデザインウィーク2024に出展
(画像=「Car Me」より引用)

デザイナー、クリエイティブディレクター。東京大学先端科学技術研究センター特任准教授。1985年和歌山県生まれ。2010年東京大学大学院航空宇宙工学専攻修士課程、2016年英ロイヤル・カレッジ・オブ・アートIDE専攻博士課程修了(デザイン工学博士)。2015年ロンドンにてデザインスタジオTangentを設立。2020年東京大学・先端科学技術研究センターにて先端アートデザイン分野を共同設立し、ロンドンと東京をベースにさらに活動の幅を広げる。デザインとエンジニアリングの発展的な融合を得意とし、世界的なラグジュアリーブランドに多くのデザインやコンセプトを提供するほか、テクノロジー起点の新規事業開発から、街づくりに関わるまで、幅広い領域において活躍する。近年では、日本の伝統工芸と先端技術を繋ぐ国際的なイニシアティブ「CraftxTech」を創立し、また個人としても、伝統工芸とのコラボレーションによるアート作品を積極的に発表するなど、日本文化の進化・継承にも取り組んでいる。主な作品に、種子島宇宙芸術祭のための巨大な壁面アート『Orb』(2023)、伝統的な金沢箔と最先端レーザー加工技術を融合したアート『Dawn』(2023)、国際高級時計サロンSIHH(Salon Internationaldela Haute Horlogerie)でのHermesパビリオンのインタレーション『Here』(2019)、Wonderglassから発表されたガラス彫刻『Rise』(2017)、世界最大の高層タワーBurjKhalifaのファサードのためのアニメーション『Ascension』(2016)、風に揺れる稲穂から着想を得た照明『Inaho』(2013)など。日本人工知能学会全国大会優秀賞、IPA未踏ソフトウェア事業スーパークリエーター認定、和歌山県文化奨励賞、Lexus Design Award、Reddot Design Concept Best of the Bestなど、デザインと工学の両分野での受賞多数。
https://www.tngnt.uk/

渋谷慶一郎(ATAK)

LEXUS、ミラノデザインウィーク2024に出展
Photo by Claude Gassian(画像=「Car Me」より引用)

音楽家。東京藝術大学作曲科卒業。作品は先鋭的な電子音楽作品からピアノソロ、オペラ、映画音楽、サウンド・インスタレーションまで多岐に渡り、東京・パリを拠点に活動を行う。2012年に初音ミク主演による人間不在のボーカロイド・オペラ『THEEND』を発表、当時Louis VuittonデザイナーのMarc Jacobsが衣装を務め、パリシャトレ座での初演後世界中で巡回。2018年にはAIを搭載した人型アンドロイドがオーケストラを指揮しながら歌うアンドロイド・オペラR『Scary Beauty』を発表。2021年は新国立劇場にてオペラ作品『Super Angels』を世界初演。2022年にドバイ万博にてアンドロイド・オペラR『MIRROR』を発表、2023年にはパリシャトレ座にて70分の完全版となる同作を初演。また数多くの映画音楽も手掛けており、2020年に映画「ミッドナイトスワン」にて第75回毎日映画コンクール音楽賞、第30回日本映画批評家大賞、映画音楽賞を受賞。テクノロジー、生と死の境界領域を、作品を通して問いかけている。
http://atak.jp/

【『8分20秒』デザイナー・プロフィール】

マーヤン・ファン・オーベル

LEXUS、ミラノデザインウィーク2024に出展
(画像=「Car Me」より引用)

持続可能な未来のために、太陽光とテクノロジーを融合させたイノベーションを探求するオランダ出身のソーラーデザイナー。自身が代表を務める「マーヤン・ファン・オーベルスタジオ」は、太陽エネルギーを日常生活に取り入れるための創作活動を行い、数多くの受賞歴を持つ。サステナビリティ、デザイン、ソーラーテクノロジーを融合した未来をつくり上げるための創造を続け、ソーラーデザインを通じて永続的な変化を生み出し、建物やオブジェなどを通じて生活に太陽光発電を取り入れ、より身近に感じられるようになることを目指している。その情熱は、人々に寄り添った形でBEVの体験価値の強化を目指すLEXUSのストーリーとも共鳴し、カーボンニュートラルの実現に向けて注がれる。代表作に「Sunne」、「CurrentTable」、「PowerPlant」、2020年ドバイ万博のオランダパビリオンの屋根などがある。

ファン・オーベル氏は、2012年にロイヤル・カレッジ・オブ・アート(製品デザイン修士)、2009年にリートフェルトアカデミー・デザインラボ(学士)を卒業。太陽光エネルギーへの移行を世界的に加速させるため、COS、Timberland、Swarovskiなど著名なブランドとのコラボレーションにも取り組んでいる。

さらに、2022年のダッチ・デザイン・ウィークのアンバサダーに任命され、ファン・オーベル氏の太陽光エネルギーへの意欲を高めている。
https://www.marjanvanaubel.com/