日本国債引き下げで中・韓以下へ…
米国の格付け会社であるムーディーズ・インベスターズは、日本国債の格付けを「Aa3(S&PのAA−)」から「A1(S&PのA+)」へ1段階引き下げた。これは、消費税の再増税を先送りしたことで、財政健全化の目標達成が厳しくなったと評価されたからだ。
平成26年9月現在で、日本の国債及び借入金現在高は、1038兆9150億円となっており、普通に考えれば「A1」レベルにいられるだけでもありがたいのかもしれない。
しかし、国債の格付けは国の信用を表すものでもあるので、 Aa3で今まで並んでいた韓国や中国の格付けよりも日本の信用がないと判断されたことは、残念としかいいようがない。
格付は、BBB-(Baa3)以上を「投資適格級」、BB+(Ba1)以下は「投資不適格級」あるいは「ジャンク級」などと呼ばれる。シングルA以上でデフォルト(債務不履行)になったことはないので、日本はまだ十分信用を維持しているといえる。