ドル/円の見通し:戻りを試すターンに入った
昨日のドル/円は一時154円台を回復。先週は34年ぶりの160円台を付けた後、2度におよぶ政府・日銀の円買い介入観測や予想を下回る米4月雇用統計を受けて151円台まで下落したが、週明けは初動から円売りが優勢となり一時154円台を回復した。先週の下落で介入への警戒感が薄れたほか、米国の年内利下げ観測が復活する中で世界的に株価が上昇したため、低金利の円を売る動きが再開した。
米4月雇用統計後に151.85円前後で下げ止まったこともテクニカル面での反発要因になったと見られる。この水準は過去2年にわたり上値を抑えていた水準であり、先月の上抜けによって上値抵抗から下値支持に変わった可能性がある。これらを踏まえ、ドル/円は戻りを試すターンに入ったと考えられる。先週の最大8.3円に及ぶ下落幅の半値戻しにあたる156.00円付近が当面のターゲットと見ており、本日はひとまず154円台に定着できるか注目したい。
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1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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