人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:米小売売上高が強ければドルを押し上げる可能性
昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%上昇。フランスの政局不透明感がいくぶん薄れたことで同国の株価や国債価格が持ち直す中、ユーロ/円の反発につれて一時157.96円前後まで上昇した。フランス総選挙に関する世論調査でトップを走る極右政党・国民連合(RN)のルペン氏はこの日、選挙で勝利してもマクロン大統領と協力する考えを表明した。一時的にせよフランスの政治リスクが和らいだことで市場の関心は本日のNY市場で発表される米5月小売売上高に向かうだろう。市場予想によれば、前月比+0.3%と米個人消費が堅調を維持していることを示す結果になりそうだ。国内総生産(GDP)の推計に用いられるコア小売売上高(自動車、建材、ガソリン、外食を除く)は前月比+0.5%の高い伸びが予想されている。米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策はデータ次第と強調しているだけに、仮に5月小売売上高が強い結果となれば利下げ観測の後退につながりドルを押し上げる可能性がある。この場合ドル/円は、先週の日銀金融政策決定会合で付けた約1カ月半ぶり高値の158.26円前後を超えられるかが見どころになりそうだ。
注目の経済指標:米小売売上高
注目のイベント:植田日銀総裁発言
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1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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