外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年7月5日8時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼4日(木)の為替相場
(1):豪貿易収支は輸出入ともに伸び
(2):ECB 6月理事会議事要旨公表

▼4日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:米6月雇用統計の結果次第でドルが上下/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

4日(木)の為替相場

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期間:4日(木)午前6時10分~5日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪貿易収支は輸出入ともに伸び

豪5月貿易収支は57.73億豪ドルの黒字となり、黒字額は市場予想(63.28億豪ドル)を下回った。輸出、輸入ともに前月比で伸びたが、輸入のほうがやや伸びが大きかった。

(2):ECB 6月理事会議事要旨公表

欧州中銀(ECB)は、利下げ開始を決めた6月の理事会の議事要旨を公表。利下げの背景について「入手可能な情報が望ましいほどの完全なものではなかったとしても、ある時点でそれに基づいて判断する必要があった」と説明した。一方で「直近の経済指標や物価の上振れリスクを踏まえると利下げの根拠にはならない」として利下げに対する反対意見も出ていた。一部メンバーは「インフレ率を目標に戻すのがこれ以上遅れれば、将来的にインフレ期待を安定させ続けることが一段と困難になる可能性がある」との見解を示したこともわかった。

4日(木)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:米6月雇用統計の結果次第でドルが上下

昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%下落。米国が独立記念日の祝日で手掛かり材料に乏しい中、断続的にドル売りが入った。海外市場で160.90円台まで弱含んだが、売り一巡後は自律的に161円台前半へと持ち直した。
本日は米6月雇用統計に注目が集まっている。なお、サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は先月末、「労働市場は変曲点に近付いている」との見解を示した。また、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は今週、雇用市場は引き続き強いと評価しつつ「予想外の労働市場の軟化は行動(利下げ)のきっかけになり得る」と述べた。昨日のドル売りは、米雇用統計に対する「弱気バイアス」を背景とする持ち高調整の動きだったと見られる。本日はあらためて米6月雇用統計の結果次第でドルが上下することになろうが、上振れによるドル高のケースの方が反応が強く出る公算が大きいと言えそうだ。米6月雇用統計の主な項目の市場予想は、非農業部門雇用者数19.0万人増、失業率4.0%、平均時給前年比+3.9%などとなっている。