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ドル/円の見通し:FRB議長が年2回の利下げを追認するかが焦点
昨日のドル/円は新規の手掛かり材料を欠く中で方向感の乏しい展開だった。フランス総選挙で予想外の左派連合勝利となる見込みが高まる中、ユーロ売り・円買いが先行すると160.26円前後までつれ安したが、ユーロ売りが一巡すると次第に円売りへと傾斜。米長期金利の上昇もあって161.12円前後まで反発した。もっとも、米長期金利の上昇は続かずドル買い・円売りも勢いを失うと、前日比ほぼ変わらずの160.82円前後で取引を終えた。
市場の関心は、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が本日上院で行う金融政策に関する半期に一度の議会証言に向かっている。米金利先物は9月の利下げ開始を8割がた織り込んでおり、その後年内にもう一度追加利下げが行われるとする市場の見方を反映している。議長がこうした市場の見方を追認するかが議会証言の焦点となりそうだ。なお、パウエル議長は今月2日、「米経済は力強く、労働市場も強いことから、われわれは時間をかけて正しく対応することが可能だ」とした上で「それがわれわれの計画だ」と述べている。議長が利下げを急がない姿勢をあらためて示せば米金利上昇とドル高の反応を示すだろう。
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1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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