人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:米CPI上振れは値動きが荒くなる公算

昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%上昇した。日米欧の株価が揃って上昇する中、低金利の円を売る動きが優勢となり161.81円前後まで上伸。今月3日に付けた38年ぶり高値(161.95円前後)に迫った。ただ、本日の米6月消費者物価指数(CPI)を前に米長期金利が小幅に低下したため高値更新を目前に伸び悩んだ。
市場は6月CPIが米連邦準備制度理事会(FRB)の9月利下げを正当化する結果になると期待しているようだ。なお、米6月CPIは前年比+3.1%と今年1月以来の水準に伸びが鈍化すると予想されており、食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年比+3.4%と約3年ぶりの低い伸びだった前月からの横ばいが見込まれている。これらが市場予想を下回ればドルは下落する公算が大きいが、米金利先物が9月利下げをすでに8割方織り込んでいることを踏まえるとドル/円の下落余地は大きくなさそうだ。利下げ期待による株高はクロス円の堅調につながる公算が大きく、この点からもドル/円の下値は支えられるだろう。その反面、米6月CPIが期待に反して上振れした場合のサプライズは大きいものになりそうだ。ドル/円は高値更新と1986年以来の162円台乗せが現実味を帯びるが、クロス円の急落リスクが高まることになるため値動きが荒くなる公算が大きいだろう。

注目の経済指標:米6月CPI

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注目のイベント:FRB高官発言

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神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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