人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:上値は重いが下値も限られる公算
昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%上昇。米6月小売売上高の上振れを受けて158.86円前後まで上伸したが、日本政府・日銀による円買い介入への警戒感や米国の利下げを巡る思惑から伸び悩んだ。
なお、政府・日銀は先週11日に続いて12日にも円買い介入を実施した可能性が高いことが日銀の当座預金残高予想から明らかになった。その規模は2.1兆円前後と推定される。市場は、その12日に介入が発動されたと推測される158.80円台を警戒水準として意識しているようだ。また、米国の利下げを巡る市場の観測は根強く、米6月小売売上高が上振れしても米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に3回の利下げを行うとの観測に変化は見られなかった。こうした中、ドル/円は本日も158円台後半が上値抵抗になりそうだ。一方、トランプ氏が11月の米大統領選で返り咲く可能性が高まる中、同氏の政策がインフレ押し上げにつながるとの見方も根強く、目先的に米長期金利の低下余地は乏しいだろう。したがって、ドル/円の下値も限られる公算が大きく、157円台前半は強い下値支持として意識されそうだ。
注目の経済指標:英消費者物価指数
注目のイベント:FRB高官発言
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1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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