HYBEによるSMエンタ買収妨害目的で韓国カカオの創業者が株価を不正に操作か
(画像=「セブツー」より引用)

韓国でメッセージアプリ「カカオトーク」を展開するカカオ(Kakao Corporation)の創業者、金範洙(キム・ボムス)が7月23日に株価操作容疑で逮捕された。金範洙容疑者は、韓国の大手芸能事務所のHYBEによる同業大手のSMエンタテインメント(以下、SMエンタ)の買収を妨害する目的で、カカオが株価を不正に操作したとして韓国の検察の捜査を受けていた。ソウル南部地裁は23日の未明に、証拠隠滅や逃走の恐れがあるとして逮捕状を発付する決定を下した。

カカオはSMエンタの約40%の株式を保有する大株主で、2023年2月にHYBEのTOB(株式公開買い付け)を妨害するため、約2400億ウォン(約264億円)を投じてSMエンタの株式を買い入れたとされる。

1989年に設立されたSMエンタは、東方神起を始め、SUPER JUNIORや少女時代、SHINee、EXO、Red Velvet、NCT、aespaといったアイドルグループを擁する韓国の老舗芸能事務所だ。2000年には韓国の株式市場のKOSDAQに上場を果たしている。

一方、HYBEはBTSやSEVENTEEN、TOMORROW X TOGETHERといったグループを始め、最近ではNewJeansが所属し、2023年12月期の通期連結決算の売上高は2兆1780億ウォン(前期比22.6%増、約2396億円)、最終利益は1866億ウォン(同288.5%増、約205億円)と勢いに乗る芸能事務所だ。

今年5月にNewJeansの引き抜き騒動があったが、HYBEの子会社のADOR(アドア)の代表で騒動の渦中にいたミン・ヒジン氏ももともとはSMエンタからキャリアをスタートしている。

1ウォン=0.11円換算(7月23日時点)