この記事は2024年7月23日に「CAR and DRIVER」で公開された「【最新モデル解説】LBXモリゾウRRを究極レクサスと考える、これだけの理由」を一部編集し、転載したものです。
「速さ」だけでなく「楽しさ」にもこだわった逸品
レクサスLBX MORIZO RRは、モリゾウことマスタードライバーである豊田章男会長の「こんなクルマがほしい」という思いが原点。開発目標は「レクサスらしい上質な走りと洗練されたデザインはそのままに、クルマとの対話を楽しみ、思わず笑みがあふれ、非日常の高揚感を味わえるハイパフォーマンスモデル」。そのためレーシングドライバーの佐々木雅弘選手を中心に、攻めの開発チームを結成し、渾身の1台を作り上げた。佐々木選手は「通常のLBXのHEVモデルがスニーカーとすれば、MORIZO RRはスパイクにもなる運動靴をイメージした。遊びゴコロが感じられる自信作に仕上がった」と胸を張る。
ラインアップは標準(650万円)と、内装色、シート素材、ステッチなどを豊富なバリエーションから選べ、唯一無二の1台が作れるビスポークビルド(720万円)の2種。標準グレードは、8月末に発売予定。ビスポークビルドは100台限定車(販売は抽選)になる。
パワートレーンは、進化型GRヤリスやGRカローラと同じG16E-GTS型・1.6リッター直3DOHC12Vターボ(304ps/400Nm)。トランスミッションは8速MTと6速MTが選べる。レクサスでMT車が選べるは、国内仕様初。駆動方式は4WDである。
主な特長は4テーマ。どれもが「本気のクルマ遊び」を徹底サポート
LBX MORIZO RRのこだわポイントは以下の4テーマ、どれもがピュアスポーツとしての本物感を目指した取り組みから生まれたものばかり。具体的なポイントを紹介しよう。
1:レーシングドライバーとともにクルマの基本性能を徹底的に鍛え上げ実現した非日常の高揚感を味わえる走り
・俊敏さと力強さを両立したスポーツAWDのための専用プラットフォーム
・ドライバーとクルマとの一体感を徹底的に追求したドライビングポジションとパッケージ
・フロントロアアームに世界初のレスポンス向上減衰構造REDSを採用
・音や振動の発生源を抑制する源流対策にこだわったレクサスならではの静粛性
・走りの素性向上とデザイン性を突きつめた空力性能
2:モータースポーツで培われたスポーツ走行性能と力強い加速による楽しさの提供
・スポーツ走行性を極限まで高めた1.6リッター・インタークーラーターボエンジン
・車両性能を最大限に引き出し、スポーティな走りを楽しめるDirect Shift-8ATと、マニュアルトランスミッションの6速MTを採用
・安全・安心かつスポーティな走りに貢献する電子制御フルタイム4WD
・走行性能を最大限に活かしきるためのブレーキシステム
3:コンパクトで存在感のあるプロポーションはそのままに、高いパフォーマンスに裏付けられたデザインの実現
・コンパクトなボディサイズにとらわれないタイヤコンシャスでダイナミックなプロポーション
・サーキットなど限界走行時に求められる冷却・空力・運動性能を前提に、よりダイナミックで高性能さを強調した専用バンパー、グリルを採用
・低重心でシンプルな塊感のあるリアデザインに走りを想起させるデュアルマフラーバッフル
・各ペダルにアルミパッドを採用することでスポーティさを醸成
・スポーツ走行時においてもしっかりと身体をサポートする表皮一体発泡構造の専用フロントシートを採用
4:豊富なバリエーションからオリジナルの1台が創造できるオーダーメイドシステム「Bespoke Build」
・内装色・シート素材・ベルト色やステッチなどが選べ、唯一無二の1台を作り上げられるBespoke Build
・モリゾウのシグネチャーカラーであるイエローをあしらったブレーキキャリパーを専用アイテムとして設定
レクサスLBX MORIZO RR 主要諸元
グレード=モリゾウRR
価格=6MT/8SAT 650万円
全長×全幅×全高=4190×1840×1535mm
ホイールベース=2580っm
車重=1440kg(MT)
エンジン型式=G16E-GTS
エンジン=1618cc直3DOHC12Vターボ(プレミアム仕様)
最高出力=224kW(304ps)/6500rpm
最大トルク=400Nm(40.8kg・m)/3250~4600rpm
サスペンション=前ストラット/後ダブルウィッシュボーン
差動制限装置=前後トルセンLSD
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール=235/45R19+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
0→100km/h加速=5.2秒
フォトギャラリー
(提供:CAR and DRIVER)