主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2024年7月30日8時10分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼29日(月)の為替相場
(1):実需の円買い
(2):英財務相 増税の可能性を示唆
▼29日(月)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:方向感を欠く相場展開が続きそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
29日(月)の為替相場
期間:29日(月)午前7時00分~30日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):実需の円買い
7月末が決済日となる実質月内最終日の仲値公示にかけて実需と見られるドル売り・円買いが持ち込まれたとの観測が浮上。日経平均株価の大幅高を受けて上昇していたドル/円やクロス円は反落した。
(2):英財務相 増税の可能性を示唆
英国のリーブス財務相は公的財政の強化を図る歳出削減案を発表。保守党政権が「財源の手当がなく、公表しないまま残した公的支出を数多く発見した」として220億ポンドに上る財政の「ブラックホール」を残したと非難した。これを埋め合わせるため10月末に発表する予算案に増税を盛り込む可能性があると示唆した。
29日(月)の株・債券・商品市場
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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:方向感を欠く相場展開が続きそう
昨日のドル/円は一進一退。154.35円前後まで買いが先行したものの、仲値公示の前後で実需の売りが持ち込まれたとの観測などから153.01円前後まで反落した。もっとも、海外市場では再び買いが優勢となり154円台を回復。総じて方向感が定まらないまま前日比0.2%の小幅高で取引を終えた。
市場の関心は、日米双方で明日31日に発表される金融政策発表に向かっている。徐々に様子見ムードが広がる中で、ドル/円は本日も方向感を欠く相場展開が続きそうだ。153円台前半の下値支持と154円台半ばの上値抵抗は本日も有効だろう。ただ、欧州タイムからNYタイムにかけては日銀の金融政策に絡む観測報道・リーク報道が出やすいと考えられるため、急変動に一定の警戒が必要となろう。そのほか、NYタイムに発表される米6月JOLTS求人件数にも念のため注目しておきたい。