人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:不安定な値動きが続きそう
昨日のドル/円は145円台前半へと下落。日本株の大幅高を受けて147.35円前後まで上昇したが、海外市場にかけて下落基調を強めると145.20円前後まで反落した。欧米株の上昇一服や米長期金利の低下が重しになったと見られるが、市場には本日21日(日本時間23時)に米労働省が発表する雇用統計のベンチマーク(基準値)改定への警戒感からドル売りが出たとの見方もあった。なお、ある米大手金融機関の試算では基準値の改定に伴い、2024年3月までの1年間の雇用者数が60万人-100万人下方修正される可能性があるとのことだ。昨年8月の改定では合計30.6万人の下方修正が発表された。大幅な下方修正は米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に50bp(0.50%)の利下げに踏み切るとの観測を高める可能性がある。もっとも、市場は雇用者数の大幅下方修正をある程度織り込んだと見られ、仮に昨年程度の修正にとどまるようなら利下げ幅は25bpに落ち着くとの見方が強まるだろう。ドル/円は本日も米国の利下げを巡る思惑で上値の重い展開が見込まれるが、急反発のリスクも排除できない。不安定な値動きが続きそうだ。
注目の経済指標:
特になし
注目のイベント:米労働統計局 年次改定値
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1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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